昼どき日本列島「レインボーブリッジ」

2003.1.27昼過ぎ、ふとテレビに「レインボーブリッジ」が映っていたので、見てしまった。
NHK「昼どき日本列島」という番組で、各地を巡っているものだ。

が、「レインボーブリッジを管理している」として紹介された人が「首都高速道路公団」と言うことで、なんか妖しい気配を感じた。

確かに、上を走る道路は「首都高速」であるから、その部分の維持管理にあたっていることについては間違いではないのだが、「レインボーブリッジを管理している」として代表することには問題があろう。

果たして、一般道路部分、遊歩道部分にも、この人が「代表」として解説し始めた。

「遊歩道はどういった人が利用するのか」の解説で「生活道路です」にはびっくり仰天。
生活道路なのに「入場料」を\300も徴収している時期があったわけだな。
しかも、夜間通行禁止とか、定休日があるわけだ「生活道路」に。

地方においては、橋と言うものは住民に密接なつながりがある。
が、「レインボーブリッジ」に関して言えば、地域住民にはある意味無関係で、その程度の限定された効用にとどまらず、首都圏産業の道路と言うことではなかったのか。

そして、橋として「歩道」を確保しているのではなく、あくまで観光用施設として、わざわざ「遊歩道」としていたのではなかったのか。

計画段階から参画していると言う「代表」を名乗ったおじさんの認識程度には恐れ入ったが、通り掛かりのインタビューでもあるまいし、間違った解説をそのまんま放送しきってしまうNHKの姿勢にも驚いてしまう。
リサーチ不足と言うか、全くしていないわけだ。

このような取材姿勢と言うのは、例えば、東京都清掃局のゴミ収集車を運転している人をつかまえて、都知事に代わって東京都を代表した意見を述べさせているようなものではなかろうか。

こんな番組内容を見てしまうと、NHKの取材内容の信頼度は「0」と言わざるをえない。

問題なのは、国民が「視聴者」として、「受信料」を徴収されている点である。
「受信料」は、民放のスポンサーと同様に、放送財源を支えている。
為にNHKではコマーシャルが入らない。
これは、ただデンパを出していればよいと言う物ではなく、対価に見合った価値のものを放送する義務があることを意味する。
されば、現状をして、大いに問題を感ずるのだが。

NHK放送センター 神南 2-2-1 03-3465-1111



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新規作成日:2003年1月27日/最終更新日:2003年1月27日