正しい表現と理解できる表現

一般の報道で、軍艦、戦艦、艦艇など、軍用艦艇を称する名称について、いい加減な表現が目に付く。
海上自衛隊と海上保安庁すら、混同されていることも多々ある。

が、ふと別の観点から見ると・・・

一般の社会での理解度はどうであろうか。

軍艦、戦艦、艦艇の意味の区別が出来る人の数はどのくらいいるだろうか。
どれであっても、「戦争にかかわる船」と言う程度の認識しかしないのではなかろうか。
海上自衛隊と海上保安庁についても、「日本の海を守っている」という程度の理解ではなかろうか。

とすれば、事細かく、意味の使い分けをするよりも、大衆で使われている「用語」の水準にしたほうが、必要かつ充分(=最低限度)の受け入れが可能なのではなかろうか。

潜水艦の映画で、深く潜航する潜水艦の船体が軋む。
そして、セイルが凹む。
それを見て、観客は、強力な水圧を感ずる。
が、内側に海水が充満し、圧力差のないセイルが凹むことは、物理法則に照らして「脅威」だ。
しかし、表現として、伝える上ではどちらが正しいのだろうか。

うーん。国民の知識水準の問題だ。



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新規作成日:2003年1月28日/最終更新日:2003年1月30日