無理やり美談を作り上げるNHKプロジェクトX

今に始まった話でも無いのだが、往々にして、必要以上に逆境からの美談をかもし出したい意図ばかりで、話を捻じ曲げすぎる今日この頃。

市の予算ではなく、国の予算で作るために・・・。
東京湾を一周する道路は、どのみち湾岸の埠頭沿いの道だ。

太い鉄で作ると威圧すると言うことで、サンフランシスコのゴールデンゲイトブリッジのようなつり橋ではなく、斜張橋だという。
トラス橋は別にして、吊り橋も斜張橋も同じだろう。
斜張橋の方が、柱の強度が必要で、太く高くなるのだが・・・。

ヘドロが60m??
横浜港の水深は、20m前後なのだが・・・。
ヘドロは、掘るのではなく、浚渫だろう。
掘削装置は、岩盤を掘るのに必要だ。
ヘドロの中にトンネルは作れない。

造船の溶接技術と言うが、
現場での最終組み立ては、リベットではないのか??

将来を見越して、6車線の下に、もう一本道路を引ける計画を・・・??
本来は、一般道を当初から作るもので、予算等の問題で遅れていただけ。
将来を見越した増設余地ではなく、工事の繰り延べに過ぎない。

「市内の交通混雑を解消し、港の物流の復活を」と言うのだが・・・。
首都高速湾岸線として開通し、15年間も一般道の開通が待たされ、これで「本牧ふ頭と大黒ふ頭を結ぶ」とは言えないだろう。

戦後混乱期からの個々の状況の悪いところばかりを集めて話を作っただけで、実は因果関係は少ない。
戦後20年間、コンテナ輸送の時代は訪れておらず、本牧ふ頭、大黒ふ頭も、埋め立てすら始まっていなかった。
東京からの物流は、主として国道であって、市内の道路混雑は別問題。

計画から40年、全ての工事が完了した??
一般道2車線対面通行は、あくまで暫定のもので、片側2車線が本来の姿。

分析が甘いのか、美談の捏造ありきの番組なのか・・・。
ドラマでは無いのだから、ちっとは真実を伝えてもらいたいものだ。



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新規作成日:2004年11月23日/最終更新日:2004年11月23日