分析判断能力の必要性
先般、ソフトバンクフォンの広告の「\0」というのが問題だと当局から指摘された。
「\0」は大きく掲載されているのに、その条件たる「ソフトバンクフォン間の」という文字が小さすぎてわかりにくいという。
確かに、宣伝文句に釣られるから、過剰なものは問題なのだが・・・。
ただ、契約という観点では、契約書を熟読すべきで、契約書を読まずに契約する発想がそもそもおかしい。
スーパーの広告で、ありもしない格安商品をだしに、客寄せしてほかの商品を売ろうとするのは詐欺行為だろう。
が、契約条件は、詳細は契約書に記載されるべきで、それを読まずにすべてをこなそうとするのはおかしい。
確かに、とんでもない詐欺まがいの契約条件が混ざっていては問題だ。
が、そもそも、「\0」で企業が成り立つためには、何があるのかを考えれば簡単だ。
基本料が高いのか。慈善事業でもなければ、そんなサービスはありえない。
むしろ、ソフトバンクフォンの場合、ナンバーポータビリティのおかげで、通話先がソフトバンクフォンから他社に変更となっていたら、むしろその方が目も当てられないだろう。
そっちの方の注意のほうが、むしろ大切だ。
インターネットの利用を年齢制限してはどうかという。
確かに、いかがわしいサイトが蔓延する中、制限も必要かもしれない。
が、それは、戸籍の年齢だけですむのだろうか。
精神年齢というものがあって、多様化した今日、40を越えても尚、小学生並のおつむの衆は大勢いる。
リスクを利息と聞いて、郵便局で投資信託を買って、あとで文句を言う。
振り込み詐欺にあう。
昨今では、税金還付と言われてわざわざ犯人の口座に預金を振り込む方もおられる。
税金還付にいたっては、そもそも、その金額の税金を納めていたのかを考えればわかりやすい。
もらえるものなら何でもと欲をかく発想も温床だろう。
入出金のオペレーションを考えれば、自分の口座から相手先に振り込む動作に気がつきそうなものだ。
こういった方々は、いい大人だ。
確かに、騙すのが一番悪い。
しかし、騙されないような判断能力を備えることも必要だろう。
新規作成日:2006年12月14日/最終更新日:2006年12月14日