従軍慰安婦制度

従軍慰安婦制度とは、(広義)旧日本軍が組織的に行ったものである。

軍隊というものは、最近でこそ女性の兵士も目立つが、そもそもが屈強な男の集まりである。
男ばかりが集まり、命のやり取りをすれば、その救いを求めるはけ口の一つとして、性処理が残る。
概ね19世紀までの過去において、世界の軍隊の歴史は侵略の歴史といっても過言ではなく、その勝者は、領土を占有し、物資を略奪し、婦女子を陵辱することは、当たり前のような勝者の権利でもあった。

現代においては、売春行為は違法行為であるが、その昔、わが国でも、公娼制度があり、売春行為は、合法的職業でもあった。
兵士がその性欲のはけ口として行う行為として、敵方の婦女子を我が物にする行為は、近代においては許されない。
しかしながら、兵士の性欲を抑えられない以上、なんらかの対策が必要となる。
ここで、公娼制度による売春行為というものがまかり通るが、不特定多数の性交渉によれば、性病が蔓延し、兵士の戦力が激減する。
これを憂いた日本軍において取られた対策が、従軍慰安婦制度である。
(広義)国家管理として慰安婦を従軍させ、健康衛生管理に万全を期した上で性処理を行えば、性病の蔓延は抑えられる上、敵方や市民への乱暴行為は抑えられる。

21世紀の今日でさえ、欧米の軍隊による市民、兵士への性的暴行行為は後を絶たない。
沖縄などの基地周辺でも、兵士による、婦女子への性犯罪行為も多い。
こういった観点からは、従軍慰安婦制度そのものは、画期的対策の一つであったという面も明らかだ。

従軍慰安婦という性処理集団を公式につれて回った軍隊は、有史以来、唯一日本軍のみである。
これを、忌み嫌うのは、正義感としてもっともだが、従軍慰安婦を持たなかった場合の、犯罪行為を考えれば、必要悪といわざるを得ない。
奇麗事を言ってそれで収まれば問題ないが、軍隊のように、多数の人数を抱えれば、自ずと問題が具現化してしまう。

売春行為が禁じられていても、巷では、援助交際やら、拡大サービスの風俗営業が存在している。

従軍慰安婦も、公娼制度の一つであり、従業員たる女性は、基本的に選択した職業である。
「強制的に」ということが問題になっているが、強制と任意という分類も難しい。

警察の捜査で「任意」と令状による「強制」があるが、「任意」の場合、よほど頑強な被疑者でなければ、実際半強制的な取り調べであり、感覚的に「強制」である。

娼婦という職業も、まったくの任意で好き好んで行うものは少ないかもしれない。
多くは、経済的事情による身売りであろう。
募集条件と労働環境に差があれば、任意性は薄れ「強制」という感覚も生まれる。
契約後は一般に高額の対価を受けた後では、これを返済しなければ契約解除できないから、「強制的」に働かさせられ、これを「強制」というか、契約に従った業務というかは冷静に見極めなければならない。




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新規作成日:2007年3月10日/最終更新日:2007年3月10日