2008.7 サミット会場への、ハイジャックテロの対処図上訓練

北海道サミットの会場へ、ハイジャックされた航空機が突っ込むという想定で、図上演習が実施されていたらしい。

想定では、会場から半径1000km以遠でハイジャックされた航空機に対して、防衛出動が発令され、航空自衛隊の戦闘機により、威嚇。
なおも会場へ突入を試みたため、一分前(約18km手前)に撃墜命令が発せられ、戦闘機の攻撃で撃墜されたというもの。

突然聞くとなかなか物騒な話で、物議を呼びそうだ。

が、もしものことは事前に考えていなければ、突然発生してもあわててしまう。

問題点はいくつもあるのだが。。。

ホントニ撃墜命令出せるの?
福田総理のとうちゃんは、クアラルンプールかどっかの日航機ハイジャック事件のとき「人の命は地球より重い」とのたまって、今で言うテロリストを多数、釈放した御仁だ。
父の教えに従えば、犯人の要求に耳を傾けるとかの時間も必要だろう^^

ハイジャック機が突入を決しているとすれば、ほっといても乗員乗客の生命は守られないわけで、撃墜しても、結果的には同じだが。。。
しかし、自衛隊機が民間機を撃墜したという事件は、後々尾を引くだろう。

領空侵犯機への発砲もためらわれる今日、撃墜命令を「ホントの命令」と理解できるかも微妙だ。

また、半径1000km以遠は一応の訓練想定なわけだが、もっと近い飛行場でハイジャックされ、或いは、北海道に接近した段階でハイジャックされたらどおすんの?
千歳の飛行場を離陸した飛行機だと、すぐに会場に突っ込んでしまうよ^^
その意味では、半径1000km内の空港は、期間中閉鎖しておかなければ安全は確保できていなかっということだ。

一分前(約18km手前)に撃墜命令といっても、よほど大型のミサイルでも使わなければ、旅客機の大きさでは木っ端微塵にはならないから、安定した飛行能力を失ったところで、ある程度飛行してしまうから、会場は危険が残る。
そしてまた、撃墜するなら、地上より海上でなければ問題だろう。

まあ、現時点では穴だらけだが、考えておく事が大切で、奇麗事も含めて良く検討しておく事が大事だ。




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新規作成日:2008年7月10日/最終更新日:2008年7月10日