埼玉県ふじみ野市でのプール事故

7月31日午後1時半ごろ、埼玉県ふじみ野市営「ふじみ野市大井プール」で、小学2年生の戸丸瑛梨香(えりか)ちゃん(7)が吸水口に吸い込まれて死亡する事故が発生した。

その後、さまざまな問題が浮かび上がってゆくのだが・・・。

しかし、マスコミも、鬼の首を取ったように、不備をつつきだすのだが、ほんとにそれは正しい姿のだろうか。
確かに、問題点を明らかにしなければ、事故の再発は防げない。
しかし、ただ単に、まくし立てるサマは、不愉快さすら感ずる。

40年で50人の死者という。
ほんとにそれほど危険であるなら、なぜ今まで指摘しなかったのだろうか。
死者の数は一人でも重たいのだが、交通事故の年間1万人前後から比べればゼロに等しい。
事故発生まで何の問題視もしなかったものに、そこまで指摘する資格はないだろう。

今回、管理組織が問題になっている。
市営でありながら、民間委託。そして、下請け。アルバイト。
目先の経費節約とは、こういうものだ。

マニュアルを含めた監視員の対応が問題になっているのだが、監視員の本務は、おぼれている人を助けることだろう。
プールの設備が壊れたときにどうするかなど、想定外だろう。

「危ないから離れて」という声かけは、ある意味最善策だったのではないだろうか。
もちろん、結果的に事故が発生したわけで、完璧であったわけはない。
しかし、各自の認識による最善策を無視した吊るし上げでは、責任のなすりあいの構図しか生まれない。

給水口の危険を言うなら、そもそもこういった構造そのものが危険である。
フェンスの止め方ばかりではなく、フェンスの二重構造とか、そもそも口径を細くすべきだろう。
要するに、世の中の趨勢として、たいした危険の認識など、誰もしていなかったということだ。
これを今更、一部の関係者に責任を付回しても始まらない。




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新規作成日:2006年8月2日/最終更新日:2006年8月2日