JRグループのモラルの程度

JRといえば、もともと日本国有鉄道で、その放漫的経営の末、膨大な赤字を抱え、その付けを国民に押し付けた後、民営化されている。
民営化後、国鉄としての制約から離れたこともあり、多角経営が進んでいる。
企業としてまっとうな経営状態へ向かうことはもっともである。

が、多角経営が進み、分社化、グループ化により肥大化すると、どうしても末端でのいい加減差は進んでゆく。
そして、この腐敗は、ほうっておけば、全体に蔓延する。

2006/3/8 15:38頃、JR目黒駅南口前のロータリーに隣接する交差点に駐車し、荷物を降ろす車があった。
その後2名の者が、その荷物をJR目黒駅改札から入り、運んでいった。
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この間「交差点内での駐停車禁止」を指摘すると、「あんたにいわれる必要はない」と来た。
服装の状態から、JRの関係者であり、駅構内に切符を使わずに入る以上、駅が無関係ではないだろう。
ということから、JR目黒駅の助役に指摘した。
そして直ちに関係者に改善を求めるとの回答を得た。

が、2006/3/9 11:43頃、再び同じ光景を目にした。
今度は、「ジェイアール東日本物流」のトラックである。
Dcim2414/DSC_2792. Dcim2414/DSC_2793. Dcim2414/DSC_2794. Dcim2414/DSC_2795. Dcim2414/DSC_2796. Dcim2414/DSC_2797. Dcim2414/DSC_2798. Dcim2414/DSC_2799. Dcim2414/DSC_2800.

現場で指摘したが「下ろしたら動かす」という。
再びJR目黒駅の助役に指摘した。
助役立会いの2006/3/9 11:51の段階でも、直ちに車輌を移動するということをしない。
と、昨日の指摘で、対応したという、駅構内の配送業者(EKIHAI?)の責任者が、トラックの業者にも徹底させるということであった。
この間11:48、11:58「ジェイアール東日本物流」のトラックに表示してある電話番号0120-022-710に連絡し、責任者からの連絡を求めたが、全く連絡がない。
17:49に連絡したところ、新木場支店のセンター所長が責任者として出てきたが、本件は初耳だという。
そして、当方に来訪の後謝罪するとの事で19:30を刻限としたが、18:22に「新木場支店長から行くなと言われた」といってきた。
子供の使いかこいつは。
そして、新木場支店長は「出るとこに出ても結構だ、勝手にしてくれ」という。

こういう横暴が許されるのだろうか。
運転免許を取る際に「交差点内の駐停車禁止」は熟知しているはずだ。
そしてこれは道路交通法である。
運送業者は、配下のドライバーに、道路交通法を遵守し、安全な運行を管理する義務がある。

配送業務で駐車場所に困るのは、都市部では頭を悩ませる問題だ。
が、だからといって、勝手に曲げてよいというものではない。
指摘には謙虚に従うべきものだ。

JRでは、こういった業者を出入りさせることに、問題を感じないのだろうか。
しかも、JRの看板をつけた関連会社でもある。

例えば、業者が勝手に駅構内に立ち入ることを禁止し、毎回駅員に了解を求め、そしてこの際、駐車場所等を確認し、JRグループとしての社会的モラルの維持を図る。
実施の方法は色々あるが、見て見ぬふりは、諸悪の温床だ。

関連会社の不祥事で、もし株価が下がれば、投資家に対してどのように釈明するのだろうか。
事件後に「二度とこのようなことがないように」などと言っても、失われた命は戻ってこない。
程度を引く見積もるのは頭の程度に比例するかもしれないが、本来防げるはずの事故を放置することは、許されないことだ。

たかが駐停車禁止ではない。
すべてのモラルの一角であることを認識すべきだ。



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新規作成日:2006年3月9日/最終更新日:2006年3月9日