女性は産む機械発言問題
2007.1不二家による、柳沢厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言が問題になっている。
少子化問題の講演として、柳沢厚生労働大臣の発言中、数理的計算の中での例えとしての発言であった。
確かにこの時期、物議を醸す発言は軽率といわざるを得ない。
ただ、本質は、蔑視した発言なのか、ものの例えかが問題だ。
働き蜂、アリの様に、歯車、蚕だな、ウサギ小屋、犬死、など、人間をモノや動物に例えるれては多い。
これに対して、いちいち喧嘩になることは少ない。
そもそも野党やマスコミは、政治に対する主体性を持っていないため、政権に対抗するためには、揚げ足取りが手っ取り早いという側面がある。
汚職など論点が正当なものであれば、これは揚げ足取りではなく必要な議論だ。
が、言葉尻など、言い直せばすむ程度の問題をポイントにやり込めるのは、まさに揚げ足取り以外の何者でもない。
どっかの党は、政治での金銭汚職問題の議員を、再び政治家においている。
その議員が、なにかの発言をする価値すらいい加減のものだ。
品位という面では、すべての発言に責任を持つべきだ。
が、人それぞれ、他と比べれば温度差が存在するわけで、社会一般に対して普遍的な問題かどうかもテーマだろう。
揚げ足取りでは政治は進まない。
これに関して、野党四党は国会での審議拒否という戦術に出た。
が・・・。
国会は、野党四党欠席のまま、議決定数を満たし、かつ、審議が行われ、可決されている。
審議拒否をして意味があるのは、審議拒否によって議決定数を割ることによって、国会の審議が止る場合には、意味があるかもしれない。
しかし、国会を欠席し、質疑を行わないことによって、紛糾することもなく可決されるとあれば、そもそも、欠席しているこれら議員の存在価値自体が疑われる。
議員としての職責は、本来、議会での審議である。
これを行わず、すなわち、サボっていながら高額の議員歳費を享受することは、税金泥棒ではなかろうか。
いっそ、議員辞職してしまえば、無駄な税金を浪費せずにすむのだが。
この件で、美容形成外科医でタレントの西川 史子(にしかわ あやこ)さんは、辞任要求を求めた福島みずほ社民党党首に対して、自身が出演したレギュラー番組の「ラジかるッ」(日テレ)において、「発言はひどいと思うけど福島さんが我々女性の気持ちを代弁してるかというと、そうじゃない。ヒステリックに騒ぐ、社民党ってそういう所が好きじゃない。」と発言した。
本質的な問題と、揚げ足取りのパフォーマンスは異なるということだろう。
新規作成日:2007年2月1日/最終更新日:2007年2月3日