ジャスコ四日市店で誤認逮捕の上殺害

2004.2.17 午後1時頃、四日市市にあるジャスコ四日市尾平店の銀行のATMコーナーで、男性ともみ合っていた女性が「泥棒」と叫び、それを聞いた店員らが男性を取り押さえ、警察に引き渡した。
その後、警察官が、応援が来るまでの間、手錠の上男性を圧迫拘束し、取り押さえられた男性はその場で意識を失い、その後病院で死亡するという事件があった。
被害者と称した30代の女性は現場から立ち去っている。
また、防犯ビデオによれば、事件を示す映像は写っていないという。

とんでもないことだ。
亡くなった男性は、不当な拘束に対して抵抗することは当然の権利だ。
何の証拠もないまま不当に拘束し、必要以上の暴力により、死に至らしめることが許されようはずがない。
武器を持たない者を、拳銃で武装したものが死ぬまでやる必要があるのか。
手錠の上、更に死ぬほど圧迫する必要はまったくあるまい。

三重県警では、当初、署員による制圧行為を否定していたが、後に認めている。
うそつきは泥棒の始まりという。
実際に行った、過剰な行動を隠蔽するが為に、言い逃れをしたとしか言いようがない。
そのような警察の姿勢に、うさんくささを感じられずにはいられない。

また、ジャスコの店員の行動には問題がなかったのか。
買い物をしていて、突然、殺される危険が、ジャスコにはあるということだ。

状況を正確に把握せず、一方の言うことで、他者を不当に扱うことは許されない。

経緯は現場の状況等を調査する必要があろう。
が、結果として、男性がジャスコ店員と三重県警の連携により、死に至らしめられたということははっきりしている。

誤認逮捕も許されないが、殺されてはたまらない。

発表などでは、「現行犯で逮捕された後に急死」と、あたかも逮捕と死亡が無関係な表現がとられているが、これでは「首を絞めた後」「包丁で刺した後」に「死亡」しただけで、殺人もしくは致死罪というものは世の中に存在しないことになる。

「泥棒」の叫び声を聞いて男性を取り押さえた買い物客や店員ら数人の行為について同署は「やむを得ない行為。非難するべきでない」と判断しているというが、司法警察権のないものは現行犯逮捕以外には不当逮捕に当たるわけで、事実誤認である以上、問題は残る。

親類は「明らかに不当な逮捕。警察に殺されたようなものだ。泥棒呼ばわりされて故人の名誉も傷つけられた」と話しているようだが、「警察に殺されたようなもの」ではなく「警察が殺した」と表現してなんら問題はないだろう。
やましいことが微塵もなければ、当初から「制圧行為」を正当な職務として発表できたはずで、隠蔽を図ったということは、あきらかに不当行為があった証明である。



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新規作成日:2004年2月20日/最終更新日:2004年2月20日