ずさんなNHKの報道

2007.4.17 19:51 長崎市長が拳銃で撃たれ重体となった。

この中で、2007.4.17 23:55ころのNHKの報道の中で、長崎市長「死亡」と字幕が出た。
この時点では、心配停止で治療中である。

選挙開票では、開票が終了する前に、当選確実を報道する。
これが単なる見込みではなく、確度の高さには感心する。

しかし、こと、人命にかかわる問題の場合、早々と「死亡」はないだろう。
速報のために早めに準備するのも失礼だが、さっさと放送してしまう神経には恐れ入る。

報道の中で「ずさんな不二家」など、他社に対してはなんでも「ずさん」と形容する。
一番ずさんなのはNHKではないだろうか。

後に番組中に訂正が入ったが、アナウンサーが一言言えば済む問題という認識がお粗末だ。
NHK会長が頭を下げるくらいの重大な認識が求められる。


2007.4.18 未明、長崎市長は永眠された。
ご冥福をお祈りします。

実際問題、結果的には、即死に近かったものと思われる。
しかしながら、「いつでもどうぞ待ってます」みたいな死亡報道の準備には心が痛まないものだろうか。

NHKでは「操作ミスで流してしまった」とのことらしいが、懸命の治療の中、死亡を前提として準備をしたということだ。
たかが、あの程度の字幕、確定情報がわかってからでも遅くはないだろう。




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新規作成日:2007年4月17日/最終更新日:2007年4月17日