今の若い者は

「今の若い者は」とは中高年が、若者のありようを見て良く使う言葉だ。

若い者は、中高年に比べて人生経験が浅い分、社会に対する順応度が低く、すなわち社会常識に欠ける行動が目立つということだ。
従って、「今の若い者は」と言う中高年も、かつて若者であった時代には、同様のことが言えたはずだ。

「今の若い者は」といわれて、言われる側は面白くないから、言われたほうは反発もする。

さて、では、21世紀の今日、中高年の社会常識はどうなのか。
単に、歳を食っているだけで、社会常識が足りないものも多く育っている。
それも、かなり。

定年まじかのいいおじさんが、痴漢だ窃盗だという、子供じみた捕まり方をする。
警察官さえもこの中に名を連ねるから笑う。

シルバーシートに座る老人が大声で電話をしている。
「かかってきたから」などと言い訳するのだが、携帯電話の電源を切っていればかかっても来ない。
シルバーシートには、体の不自由な人に座っていただくのだが、頭の不自由な人も数に入れるのだろうか。

対して若者も、平均的には「若者 < 中高年」かも知れないが、若者全員が中高年に劣っているわけではない。
茶髪といえば不良の代名詞であった時代は前世紀のもの、姿は夜の街で徘徊する少年少女と同じでも、バスの中では電話を切り、席を譲るものも少なくない。
いや、夜の街で徘徊することそのものの違法性の定義がおかしいのかもしれない。




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新規作成日:2007年7月6日/最終更新日:2007年7月6日