痴漢は犯罪だ
99.10.14 朝 目黒駅
山手線内回りホームを疾走する男性と、それを追う職員。やがて逃亡者はホームの端から線路内へ逃亡。結局取り押さえられた。複数回にわたる痴漢らしい。
やがて犯人は、顔を真赤に染めて、駅員に連行されていった。
当然、山手線は「お客様が線路に立ち入り」と言うことで、5分間停止。
そう、たまに耳にする「お客様が線路に立ち入り」と言うアナウンスは、このような、何がしかの犯人の逃亡の末路のようだ。
今回、追手が「待てー」としか叫ばなかったので、リアクションためらったが、痴漢とわかっていたら、足払いして組み伏せるくらいの事はしたもの。
ぶっちゃけた話「自分だけいい思いをしやがって」と言う部分もある。が、それは違う。
約15年前、同じ目黒駅で、痴漢を押さえたことがあるが、
この時の痴漢君には、2泊3日3食付きの、留置場、検察庁ツアー が待っていた。しかも「現行犯逮捕」と言うお墨付きの特典付き。
触っただけのつもりかも知れないが、かなり重い犯罪だ。
犯人のサイドは何とも思わないだろうが、被害者のことを考えると、非常に問題だ。
特に「嫌なら拒否行動をとれば良い」と言う論理は、身勝手で許されるものではない。
また、今回の様に、電車を止めると、その迷惑は、何十万人にも及ぶ。
犯人君が、無事連行されて行けたのは、私が通勤途上だからであって、もし、艦船の入出港に急いでいる所であれば、彼の顔の形は、変わっていたに違いない。
「そんな奇麗事」と言われるかも知れないが、確かにその面はある。
「痴漢をするくらいの度胸・根性があればいつまでも独身ではいない」とも。
(痴漢は、あくまで度胸・根性ではないのだが)
しかし、相手・被害者の人権を考えるとき、押さえるべき欲求と言う事ではある。
思い付くままでは、サル同じだ。いや、サルも相手のご機嫌は伺う。
冷静に考えたい。
「誰にもわからない」とか思っているかも知れないが、被害者の神経には敏感に感じている事を忘れるべきではない。
そして、大衆の中、鉄道施設内と言う閉塞された空間にいることも。
露見した場合、要は逃げ切れるものではないのだ。
ただ、女性に対して思うことは。
あからさまな挑発的な姿は、考えてもらいたいもの。
昨今は食糧事情が良くなったためもあり、更に、ボディコンシャス指向から、一般の人でも、一頃のモデル並み(いや、それ以上)の容姿となっている。
加えて服装が開放的だと「本能の趣くまま」と言うことにつながってしまう事もままある。
正当化するつもりは毛頭ないが、自衛、自己防衛と言う意味では、限度を見極める必要もあると言う事
セックスアピールと言うものは、アピールしたい人のみを対象にできるものではなく、振り向いて欲しくない人たちをも野獣に変える要素を持っている。
イスラム社会での女性の服装(肌を露出させない戒律)は、こういった面の戒めでもある。
そして、もう一つ。誤認は勘弁してもらいたい。
混雑時、カバンや荷物、或いは身体の一部が接触する事自体やむを得ない。
が、それと痴漢とを混同されて騒がれては迷惑だ。
冷静な判断と、的確な対処を望む所だ。
2000.7のサンケイ新聞に掲載された記事だが、
中にはとんでもない奴が居て、美人局(つつもたせ)のように、1人が「痴漢だ」と騒ぎ、他人の目撃者を装ったもう一人が「私見てました」と、犯人に仕立てあげ、「示談」として金品を巻き上げると言う。
さて、この記事「美人局(つつもたせ)」はサンケイ新聞に掲載された物だが、これに対して女性読者から「痴漢を助長する」と猛反発だそうだ。
何を考えているのだろう。冷静に考えてもらいたい。
痴漢は許されざる犯罪だ。しかし、自意識過剰などの誤認は、冷静な検証が必要だ。ましてや、「美人局(つつもたせ)」みたいな物は、厳に糾弾されるべきである。狂言の犯罪だ。
こういった輩が居るが為に、本来の被害者の立件が困難となる事もありえるわけだ。
女性の敵の一部は、何を隠そう、こういった同性である。
男女同権と言いながら、過剰な保護や優越的立場を主張するのはいかがな物だろうか。
新規作成日:1999年10月14日/最終更新日:2000年7月22日