経済の仕組みを勉強しよう
ゆとり教育以前に、学校ではろくに教えていないわけだが。。。
マルクスがどうとか言う記憶はあっても、経済の循環の仕組みなんかは、トンと記憶にない。
そもそも、日本の場合、封建制度の時代が長く、上と下という感覚から脱却できていない。
だからこそ、そうした教育は必要なはずだが。。。
共産主義。
その昔、一部の者が富を搾取し、大半のものが貧しい経済体制があった。
これに民衆が反旗を翻し革命。
富が平均化し、大半の国民が豊かになった。あくまで相対的に。
当初はそれで満足した。
それは、民衆があまりにも低い生活水準を強いられていたからでもある。
が、共産主義は、やる気の有無に無関係に平等。向上心は生まれない。
かつてソ連時代、農夫は農業をすればよく、耕運機が修理待ちなら、刈り取りの時期を逃して収穫がなくても責任を問われず、所得が保証されていれば、生産は伸びず、国家は衰退する。
貧しさからはわずかに脱却したものの、一向に豊かにはなれない。
怠慢なものが一部であれば、全体が支えてくれるが、怠慢が蔓延すれば、全体が貧しくなってゆく。
中国も同様で、それではいかんということで、資本主義が導入された。
共産主義には相反するが、「先に豊かになれるものが先に進め」という。
豊かになったものが牽引すると言う、極めてわかりやすい。
資本主義とは。
資本家が資本を投じ、その資本で経営陣が経営し、労働者の力で稼ぐ。
三者がそれぞれの役割を担うのだが、配分が問題となる。
圧倒的多数を占める労働者の声は大きくなるわけだが、利益をすべて配分していれば、企業、資本家は成り立たない。
企業が成り立たなくなれば、労働者は失業する。
一時、ストライキをすればいくらでも要求が通る時代があった。
それは、経済発展期で、不満な企業を捨ててもいくらでも転用が利いた。
が、今はそうではない。
さすがに労働組合もそれがわかって、雇用の維持こそ優先している。
目下経済は沈降している。
間抜けな政府は、声だけ、企業努力を求める。
が、資本主義の循環を考えれば、違うだろう。
各種施策で、企業が発展することを進めるべきだ。
そうすれば、企業の利益が増え、労働者への分配が増える。
そのおかげで、消費が拡大する。
内需拡大で、更に発展する。
好循環である。
が、施策がなければ企業が行き詰まる。
企業が規模縮小を図れば、分配も雇用も減る。
消費は落ち込み、社会保障費は増えてゆく。
悪循環に他ならない。
残念なことに、こういった仕組みを理解していない国民は、目先のことしか考えない。
社会保障に頼ろうとする。
経済が豊かなら、社会保障に頼らなくても自立できるわけだが。。。
目先に何か施してくれるような主張に迎合する。
しかし、その施しの恩恵にあずかれるものは極わずかだ。
ほとんどの者は、実際には恩恵と言うものにはあずかれない。
企業に恩恵を与える支出には敏感だが、むしろ、そうして経済が循環するほうが、最終的には国民すべてが底上げされるはずなのだが。。。
新規作成日:2008年3月28日/最終更新日:2008年3月28日