頭の悪い税関職員と、鼻の利かない麻薬探知犬

成田空港で、税関の麻薬探知犬の訓練の為に、実際の乗客のトランクの中に仕込まれた大麻樹脂が、麻薬探知犬によって発見されず、そのまま乗客によって持ち帰られ、行方不明となったらしい。

麻薬探知犬の訓練の為に、実際の乗客のトランクの中に仕込む事は、禁止されているが、この税関職員は、過去に頻繁にやっていたという。

麻薬探知犬も、最初から鼻が利くわけではないから訓練が必要だ。
また、犬も、自発的に麻薬探知犬になったわけでもない。
だから、鼻の利かない麻薬探知犬とは言っても、犬に責任は無い。

しかし、今回の行為は、麻薬撲滅に水を差す行為だ。
なぜなら、税関職員が、訓練とはいえ、乗客の荷物に、麻薬類を入れたということである。
実際の犯人が、検挙されたとしても、「これは税関職員が入れた可能性がある」と主張すれば、立件できなくなる恐れがあるからだ。
すなわち、犯人への免罪符を作ったということである。

しかも、回収しないまま乗客が持ち帰り行方不明ということは、税関が、麻薬類を国内に流通させたことを意味する。
「ごめんなさい、二度とこのような事が無いように」では済まされない。

以前に確認したときには、税関の麻薬探知犬の訓練には、合成した麻薬ではないにおいが同じ化合物を使用しているということだったが。。。
実物を使用しているということは、この説明に矛盾もある。


この荷物、もしトランジットで台湾とかに行って見つかると、持ち主は死刑なんだけど、税関はその責任、考えているんだろうか。



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新規作成日:2008年5月26日/最終更新日:2008年5月26日