2008.7 不正が横行する大分県の教育人事
大分県の教員採用試験で、賄賂による不正が行われていた。
試験成績が改ざんされ、本来能力のない者が成績嵩上げで教壇に立っている。
それも、ここ二年の採用者の半数は、不正合格者だという。。。
中には、50%も点数を水増ししてもらった者もいると言う。。。
試験の答案は10年保存のはずが、年度末には廃棄されているといい、証拠隠滅といわれても仕方がない。
本来、教員になれるはずの、優秀な者の立場は?
本来、優秀な教師に教育を受ける事が出来るはずだったのに、馬鹿とも言うべき不正教員に教育を受けている、生徒児童の、憲法で保障された教育を受ける権利は?
教育長は「不整合格者は全員免職」と宣言した。
至極当然のことである。
また、現場が混乱しないようにしなくてはならない。
現場、といっても、教育現場、それは職員室ではなく、生徒児童の教室だが。。。
が、どっち道混乱するだろう。
いなくなった先生は「不正をした悪い先生」だったのだから。
キリの良い交代が望ましいかもしれないが、年度末まで待つべきだろうか。。。
引継ぎさえ出来れば、いいのではないだろうか。
一部には「いい先生だったのに」「今回の発覚がなければ、今までやってきていたわけで、本人に教員としての資質がないわけではない。」という声もあるが。。。
それは、採用試験に価値がないことを意味する。
また、「いつも酒飲んで運転してるけど事故なんか一度もないよ」という人の運転が「安全」と理解するのと変わりない。
本来、更に優秀な教師に生徒児童が教育を受けられるはずであったにもかかわらず、本来線に乗らなかった者が教壇にたっているわけだ。
仮に「教員免状」「医師免許」などがない事が発覚したとしたら、過去の評判なんか無関係に、即刻免職だ。
教員資格がない者に教壇に立たせないという意味では、教員免状だけではなく、正規の採用試験合格が必須であろう。
でなければ、自習している教室に、通りがかりのおっさんが教壇に立ってもオッケーということになる。
あくまで拡大解釈だが、交通事故でひき逃げしても「生徒に授業が」というのが正当化されてしまう恐れすらある。
既成事実によって、あたかも権利を有するような見え方が出来ることは断して避けなければならない。
それによる混乱や、生徒児童への影響は、関係する大人が全力で当たらなければならない。
生徒児童を含めた意見を聞いてみることもひとつだと思うが。。。
「xx先生は、ホントは不合格なのに、ずるいことをして先生になっていました。でも、みんなにはいい先生ですよね。それでもやめさせたほうがいいですか」って。
「ホントは、もっとすばらしい先生が、君たちの成績を伸ばしてくれていたかもしれない」っても言わないといけないが。
また、混乱を避けるためといって免職時期を遅らせたとして。。
不正合格で免職が決まっているものが、果たして責任を持って教壇に立つのかということもある。
仮に何らかの事故がおきたとき、不正合格が原因という言い方で片付けられても困るだろう。
不整合格者は、生徒児童に、心から謝罪しなければならない。
現時点で、そ知らぬ顔で教壇に立っているものがいるというのも恐ろしい話だ。
生徒児童には非常にショッキングな話だ。
が、この経験は、不正が許されないという学習効果を得るべきだ。
物事の道理を教える最良の機会でもある。
新規作成日:2008年7月17日/最終更新日:2008年7月17日