未成年者・精神障害者と犯罪

最近、ありとあらゆる犯罪が多発している。その犯人の中に、現職警察官がしばし現れるから、世も末だ。

そしてもう一つ、未成年者・精神障害者の犯罪が新たな問題となっている。
最大の問題は、その責任の所在だ。

未成年者は、少年法により、ある意味、何をしても許されるかの感覚さえある。
また、広義 精神障害者、心神喪失の名の元に、責任を問わないなど。

さて、問題は、被害者の人権だ。
少年や、精神障害者の人権を保護するのは結構だが、被害者の人権を超えてまで保護する必要が有るのだろうか。
また、本人に責任が問えないなら、誰が責任を取ってくれるのだろうか。
少年なら親、精神障害者なら家族や病院が、その全責任を負ってもらいたいくらいだ。

「危険な人物は隔離したい」と言うと、やたら「人権侵害」と騒ぐ集団がある。が、2000.5.3に起きたバスジャックなど、本人の人権など、抹殺してもあまり有ったのではなかろうか。犠牲となられた方々(亡くなられた方は勿論、怪我をされた方、長時間恐怖を味わわされた方 みな)の人権を考えれば、かかる危険な存在は、排除されてしかるべきである。
短絡的な人権保護は、本来保護されるべき人々をも、偏見視させて行くことになる。
精神障害者 要は、脳の機能に支障が有るわけだ。脳の障害は、身体の運動機能に支障をきたす場合と、思考、精神に影響する場合がある。
その程度は千差万別だ。計算が出来ないとか、理路整然とした話が出来ないとか。
が、周囲を危険に晒す物とは、明らかに区別されてしかるべきだろう。

また、凶悪犯罪で、しばし精神鑑定が問題になるが、殺人などの場合、全く正常な精神状態で、人を殺してしまう事などありえるのだろうか。
欧米のように、銃などで遠距離で殺害する場合や、遺恨怨念による場合は別にして、刃物やみずからの手で、相手を殺してしまうなどは、その瞬間、正常であろうはずが無い。
弁護士方は、とにかく減刑させるのが職務と誤解している物が有るが、困った物だ。
精神異常と言う事なら、その危険を放置した物を、かわりに裁いてしかるべきだ。

少年や警察官の犯罪など、昔は想像もできなかったような、危険な世の中になっている。
教育改革などが叫ばれているが、一向に改善しない。
ふと、昔を振り返ってみよう。
徴兵制度が有った。
「徴兵」と言う単語自体で、軍国主義と短絡的発想しか出来ない連中は、お話にならない。軍隊と言う組織に置かれ、同じ釜の飯を食い、命を共にする。この、2〜3年の期間は、社会教育として十分機能していたのではなかろうか。少なくとも、個人主義に名を借りた、わがまま三昧と言う物は、存在しない。

また、学校では、番長、餓鬼大将など、力の存在も有った。
「いじめを無くそう」などと、軽々しく言っているが、そもそも、社会には何らかの力関係が潜在するのである。仮に、学校で苛めが無くなっても、社会に出ればたちまち風当たりは強くなる。幼い頃の苛めは、麦踏みのような物なのである。

最近、日本では花粉症がおおハヤリだが、これは衛生状態が良くなり、サナダムシ(回虫)が居なくなった為と言う。花粉症に悩まされるのと、お腹の中にサナダムシ(回虫)が居るのとどちらが良いかと言うのも、情けない話しだが、一般に、すべての事は丸くは収まらない。短絡的に1つの事の善し悪しを言うのではなく、詳しく分析して、物を言うべきなのである。


戻る TOPに戻る

新規作成日:2000年4月28日/最終更新日:2000年4月28日