自動改札機が導入されて久しい。 鉄道会社として、経費節約のため、必然ではあるかも知れない。 しかしながら、自動改札機のトラブルはないのだろうか。 入れた乗車券が出てこない場合はどうなるのだろうか。 有人改札の場合は、定期券なら持参人が提示するし、切符は改札員に直接渡し受け取るので間違いはないが、自動改札と言う機械に渡した後、回収できない場合どうなるのだろうか。一旦手を離れたもの、その行方の保障などどこにもない。 「切符の取り間違いにご注意」とアナウンスするが、自分の切符を、他の人が持って行く場合、どうしろと言うのか。 定期券の場合、JRでは、当初、発売の確認をし、再発行すると言っていた。 2001.7.4JR某駅で事件は起こった。 -ここで某駅としたのは、ここの駅員の態度に悪意が見られず、誠意は感じられるも、こう言った事態の対応には、JRとしての体制が整っていないと判断したためである- 入れた定期券が出てこない。 しばらく待ったが、やがて扉はしまり、駅員もこない。 窓口に行って、駅員を呼んでくるが、機械の中にも見つからない。 私の定期券はどこへいったの? 前後に利用客は居ないから、取り違えは無いぞ。 さて、再発行の手続きを申告したが、直ぐには出来ないと言う。 自動改札を通したのだから、記録があるはずで、直ちに確認できそうなものだが、エラーとなったもの以外は、見られないという。 -あれぇ、じゃぁ、(入れてもいない)切符が無くなったと言われたらどうすんの?- そこで、再発行の手続きだが、「紛失申告書」に記入しろと言う。 私が紛失したわけではなく、欠陥のある機械のトラブルなので「紛失」の文字は抹消した。 では発売の確認はどうするのか。 ここで申告した、購入日、購入場所に基づき、発売場所で「購入申込書」を探して確認するそうだ。 ではその時間はどのくらいかかるのか。 JR某駅の場合、1日分は約100枚、購入想定の目黒は100から200、渋谷は500前後だろうか。 買った日にちが複数が考えられる場合、捜索枚数は何倍にもなる。 その目黒では、約4時間かかって見つけ出した。 -かかり過ぎだと思う。100枚めくるだけなら、1分でも終わるぞ- 場合によっては3日くらいかかるそうだが、その間駅で待たされるのか。 その場合は、5日間有効の「定期券代用乗車票」を使用しろと言う。 さて、例えば、新幹線の時刻が迫っているとか、一般の乗車券の場合はどうするんだろうか。 乗客の落ち度の場合は紛失であり、紛失証明付きで再度買いなおす必要がある。 しかし機械のトラブルは、鉄道会社の責任である。 この場合も、無償で代わりの乗車票を発行することになる。 ここでいくつか問題がある。 「ほんとに買ったのか、ほんとに自動改札に入れた後出てこないのか」と言う疑念が、駅員の対応に影響するのである。 切符を買うときに「領収証」を自動発行するわけでもなく、定期券など購入後何ヶ月も使用する場合もある。 すなわち、善意の利用者に、証明手段がないのであり、 対抗策は、強硬に要求する以外にないのである。 ここで注意が必要だが、 結果的に、買いもしないのに、出てこないと言う申告も起こりうるのである。 130円の切符を入れて、降車駅で、\1650買ったのに、といったことも。 もちろん、こう言った虚偽の申告により、不正利用することは、詐欺罪が成立するので、悪用はしないように。 犯罪幇助や、悪事奨励しているわけでは、決してないので誤解のないように。 しかし、正当な利用者が、泣き寝入りさせられたり、目的地到着が遅れるなどの不利益をこうむることは、断じて避けなければならない。 話のわかる駅員(改札でわからなければ、駅長や助役)と交渉することである。 駅で理解できなければ、旅客指令に確認すると良い。 また、自衛策はいくつかある。 乗車券購入時に、発売証明書を発行させること。 一番簡単なのは、自動改札に、乗車券を預けないことである。 有人改札があれば、そちらを通り、なければ、機械に挿入せずに通過する。ピンポンと扉が閉まって、駅員か飛んできたら、乗車券を提示すればそれですむ。 自動改札でトラブって、無駄な時間を食うより、遥かにましである。 廻りの利用客が迷惑するのではないか。 確かに迷惑になるのだが、その責は、こういった欠陥のあるシステムにより利用客の不利益を省みない鉄道会社にあるといって良い。 現時点で、JRからの、有効な回答は得られていない。 JRや、各鉄道会社の、改善を喚起し、利用者の利益を保護するために、ここで開示することにしている。
新規作成日:2001年7月5日/最終更新日:2001年7月5日