検挙率の低い警察の能力と信頼性

かつて日本の警察は世界一と言われた。
水と安全はただと言う環境を維持していたのは、我が国の国民性と共に、警察の治安維持能力であるとも言える。
「おまわりさん」と言えば、国民の為にたゆまない努力をしてくれている存在であった。

しかし、これはあくまで前世紀のお話である。
最近では、警察官と言えば、一般人と同等以上にいろんな犯罪を犯し給う。
痴漢や強盗、殺人までも。
昨今の警察官の不祥事
が、まあこれは、必ずしも全員の警察官と言うわけでもないし、かわらず努力をしている警察官も大勢おられる事は確からしい。

では、なぜ、最近、検挙率が下がり、警察の能力が落ちたのだろうか。
110番通報では、事細かく聞いてくる。
道路上で所番地を聞かれても困るのだが調べろとさえ言う。
所番地、目標物、果ては事件状況から犯人捜査に当たる部分まで聞いてくる。
−そこは警察の仕事だろう−
そして、この間の通話時間が長いがために、携帯電話では通話が切れる事がある。
ここで、得られた僅かな情報から動けばかわいらしいのだが、切れたがいい事に、聞かなかった事にしているようだ。

そして、120%以上の情報を与えても、所轄に対して満足な中継が出来ない。
所番地、目標物を詳細に言っているのに、一部しか伝えない。
これで現場に正確に急行するのは困難だろう。

また、所轄の警察官も、癒着防止とかで転勤が激しく、地理にくらい。
そう言えば、警ら中のパトカーが、造成中の埠頭の中で出口がわからなくなって、道を聞かれた覚えが有る。
そしていいわけだけば先にしたがる。

これで優秀な警察と言えようはずが無い。

警察の検挙率の低い理由

「おまわりさん」とは、市民の為に汗を流す優秀な警察官をさす。
ろくに働きもしない輩は「おまわり」で十分であろう。
「さん」と言うのは、敬称である。
敬意を表せないものに付与する必要はあるまい。
そもそも税金によって働く公僕なのである。

一言、面白い表現がある。
不幸にして殉職した時に、その警察官がどのように評せられるのであろうか。
「市民の為に戦ってくれて気の毒に」「惜しい人を」と言われて始めて優秀なおまわりさんである。
「なんだあいつか、あんな役に立たないやつでも死んだだけで2階級特進だからな」と言われれば、ただの「おまわり」である。

拳銃を取り出し、少年を矯正させようとした熱血警官が、一旦は懲戒免職となった。
私も、拳銃使用の正当性から見て、容認できないものであり、懲戒処分は当然と考えた。
しかし、地元では、この警察官の日頃の勤務態度から見て、悪意はないと判断され、嘆願書が多くの市民から寄せられて復職した。
教科書どうりに見ればおかしな話だが、市民の治安を守ると言う観点からすれば、地元の判断にも優先権が有ってしかるべきだし、拳銃使用方法に付いて容認されたわけではないと言う前提で、大岡さばきがあってもしかるべきと考える。
この警察官は、市民から慕われる優秀な警察官の一人であろう。
懲戒処分をも翻す市民の信頼を得ている警察官は、果たしてどのくらい居るのであろうか。



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新規作成日:2002年7月11日/最終更新日:2002年7月11日