国技と威張れない日本の大相撲

横綱貴乃花が再び休場した。
相撲協会としても「万全の体調での再起を期待したい」としている。

横綱貴乃花は、1年も休場し、さすがに先場所前「今場所出場できなければ進退を決めよ」と、出場か引退かを迫られていた。
果たして出場した。
完全ではないとかブツブツ言い訳が多かった。
横綱としても、大して自慢できる成績でもなかった。

さて、今場所、体調不調で再び休場。

おっと、先場所出れば、また休んでも良いのかい???

なんか、姑息なペテンのようだ。

横綱には横綱にふさわしい相撲をとも言う。
しかし、横綱以下の力士では、休場による成績は、番付に直接影響する。
一般の力士が1年も休場すれば、番付からいなくなるのではなかろうか。

休場でも番付が動かないのは、横綱の特権なのだろうか。


大相撲は日本の国技だと言う。
その伝統に鑑み、女性の土俵への立ち入りを禁じている。
大阪場所での表彰に対して、女性知事の立ち入りを拒んだ。
男女同権との問題もあるが、伝統を重んじるのも必要だ。

しかし、なせば この長期休場とのらりくらりした態度は、国技にふさわしいのだろうか。


思えば、大鵬 という名横綱がいた。
この連勝記録をストップさせた力士がいた。
あくまで、記録上の事である。
軍配はその力士に上がったが、観客のだれしもが、大鵬の勝利を確信した。
そして、テレビ映像からも、歴然とした答えが見えている。
にもかかわらず、大鵬の連勝記録はストップした。
相撲協会の審判結果を尊重するのも良いだろう。
しかし、あやまちを悔い改めるのにためらいを持つなら、そのようなくだらない伝統は不要だろう。
この取り組み後、審判には、映像記録による判定も加味される事となった。
しかし、記録が修正される事はなかった。
そしてこの事は、相撲協会の「誤った判定」の記録でもあり、「誤りを悔い改める事が出来ない組織」の証明でもある。


2003.1 2回土俵を踏んで再び休場。
2日後に出てきたと思ったら、立会いで土佐の海を「変化」でかわして押し出した。
「変化」と言うと技のようだが、がっぷり四つに組むことが出来ず、避けてかわすのは、小兵が大物に立ち向かうやり方だ。
ただ勝てばよいのか、これは、下位の力士のすることだ。
横綱には「品位」が求められると言う。
こんな程度の相撲で横綱では、とても国技とは言えない。



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新規作成日:2002年11月13日/最終更新日:2003年1月17日