万引少年の死とお店の問題

2003.1.21 川崎市内で、万引き少年を連行中に、逃走され、少年が電車にはねられて死んだらしい。
そして通報した古本屋は、一旦店を閉店した。
これに対して、少年の母親は喜びのコメントを出したらしい。

結果的に、亡くなった少年は気の毒な面もある。
死んでしまう必要もなかったろう。

しかし、万引きは、窃盗犯だ。
そして、警察へ引渡の後の事故だ。
すなわち、犯罪をした少年と、犯人の身柄確保を全うできなかった警察が問題だ。

東京駅で、万引き犯に刺し殺された店主がいた。
もし、この犯人が、東京駅で電車にひかれて死んでいたら、刺し殺された店主が悪かったんだろうか。

そもそもお店は、被害者だ。
被害者が警察に頼むのは当然だ。
店の閉店を喜んだ、少年の母親も、そういう発想だからこそ、正義が見えなくなっているのではなかろうか。
その後、言い過ぎだったと訂正しているらしいのだが。
ま、子供を失い、気が動転していたという見方も出来るかもしれない。
しかし、思っても、正当性を持って主張できる事ではなかろう。

被害者たる古本屋が、世間から後ろ指指されて店を閉める。
こんな馬鹿な事はあるまい。

この件に対して、所轄署は「捜査は適正で問題ないと考える」とコメントを出しているのだが。
そもそも、いちいち、ごたくならならべるまでもなく「捜査は適正」で当たり前。
当たり前の事をいちいち言うべきではなかろう。
更に、容疑者の逃亡を許したことが、適正な捜査だったのか。
凶悪犯だったらどおするのか。
容疑者確保は捜査の基本じゃないのか。
検挙率が2割程度の上、捕まえたものにがしてたら、世話ないはなしだ。
そして、警察が取り逃がしてさえいなければ、少年の事故死はなかったのである。



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新規作成日:2003年2月10日/最終更新日:2003年2月10日