横暴極まりないタクシー

これらは、タクシーを相手とした実例ではあるが、車を運転するもの全てが心に留め置く問題ではある。

通常、実例を伴っているので、実名を掲示していますが、本件については、最終的には、ドライバーの改心と、営業所での取り組みが見られるものは、実名の掲示はしておりません。

2003.10.10夕方、事件はあった。
当方出動よりの帰投途上、中原街道より洗足駅方向の一方通行路へ進入する時だ。
一方通行を逆方向に止まる車が居た。このままでは通れないので、手で「下がれ」と合図したら、ずーっと下がって空き地に退避した。
当方、前進し、その車のドライバーに「ここは一方通行だが知ってるのか」と聞くと「知らなかった」という。「このまま進むとマズイだろう」というやり取りをする僅かの間もなく、後方からクラクションが響く。今回問題のタクシーだ。
当方は一方通行の指摘が終ったので、前進を開始した。
道路標識による制限速度は30kmなので励行していると、クラクションがやかましい。
ちと度がすぎるので、この先の駐在所で話をしようとしていたら、手前で左折し環七へ抜けるようだ。
その間もクラクションがうるさいので、車を止めて「何をやかましく言っているのだ」というと、「こっちは迎車で急いでいるんだ邪魔だからどけ」とのたまう。
ふざけるな。ということで、問答が始まった。
ドライバーいわく「邪魔な車が居たらクラクションで追っ払うのは常識だろう」という。クラクションは、本来危険回避の為だけに使用が認められている。
警音器奏吹禁止違反であろう。
やむなく警官に来てもらった。

確かに違法駐車とうで道を塞いでいたらそういう場合もあるかもしれない。
しかし、今回の場合、一方通行逆走への注意である。
タクシーのドライバーはその顛末は確認していた。
にもかかわらず、「迎車で急いでいるんだから、邪魔するな」ということだ。

警察官立会いで双方の事情を確認してもらった。
基本的に、クラクションを鳴らしたタクシーが悪いわけで、謝れという方向になる。
ドライバーは「謝る」というから、何がどう悪かったのか言わせてみると
「邪魔な車が居たらクラクションで追っ払うのは常識だろう」と言う点は変わっていない。

警音器(クラクション)は、本来危険回避の為だけに使用が認められている。
今回の場合、全く危険はない。
邪魔物をクラクションで追い散らすのが、このタクシーの常識だと言う。
聞けば免許取得から30年、二種免とって25年、そのような発想で運転しているという。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言うのも一種の常識だ。
が、あくまで違法行為ではある。
万が一事故になった場合、赤信号を無視したという違法行為により、追求は逃れられまい。

局面はどうであれ、邪魔物に対してクラクションを鳴らす場合もあるだろう。
が、客観的に見て、相手が邪魔な違法駐車でなければ、鳴らされるとやかましいという主張が成り立ってくる。
当事者同士の主観にもなるのだが、どちらが正当性があるかと言うことになって行く。
急ぎたいという事情もあるかもしれないが、クラクションがやかましいという点については、無条件に謝罪する義務があろう。
「原因を作ったのは道を塞いだお前だ」と言う。
一方通行逆走を注意するのが、道を塞いだことになるのだろうか。
一方通行とは、道路行政にもとづいて設定されている。
車が逆走するのは、違法以前に危険な状態である。
事故防止の観点から、しかるべき注意をするのが人の道と言う物だ。

しかし、このタクシードライバーは自分の正当性を主張して曲げない。
あまっさえ、「こんな分からず屋との話はできないから帰っていいか」と警察官に迫る。
当然「よし」とはいわれない。「納得行く説明をして理解してもらえ」と言われている。
ついでに言えば、当方に対して「もうこのあたりにしてやれ」と言う発言は、5人の警察官のだれからも出なかった。

個人タクシーではないから、このような乱暴なドライバーを使っている会社の責任もあるだろう。
ちなみにこのタクシーには、東京都のタクシー業界がつけたAランクのシールがはってある。こんな程度でAランクなら、ランク評価は意味あるまい。
その意味で「上司を呼ぶように」指示したが、「会社には関係ない」と突っぱねる。
タクシーにはフリーダイヤルが記載されているが、携帯からはかからない。
会社の車で営業しているのだから、問題があれば会社が対応して当然だろう。
最終的に、警察官の仲介で、上司と電話が繋がった。

上司(業務係長)は、まっとうな常識で、ドライバーに謝らせるという。
ドライバーが謝るというが、「邪魔な車が居たらクラクションで追っ払うのは常識だろう」と言う点は変わっていない。
これではらちがあかない。電話をさせると「謝ったんだが分かってくれない」と上司に言うありさまだ。
上司に来るように言ったが、出られないという。
確かに状況にもよるだろう。
が、この車がここで子供をひき殺していたら、有無を言わさず駆けつけてくるだろう。
されば、物理的にこられないわけではなく、程度の認識と誠意があるかどうかの問題だ。

ということでやってきた。
双方(当方とドライバー)、現場の状況認識についての相違はない。
要は、邪魔物をクラクションで追い散らす運転を平気で続けている問題だ。

上司は一生懸命指導をしているが・・・と説明する。
が、あくまで一般論だろう。個々のケースには対応できまい。
警察官でも火付け盗賊を働く時代で、その上司の監督責任を言われても、当事者としては「勘弁してよ、なんでそこまでいちいち」という心理であろう。
しかし、業界としての立場があろう。

最終的に、ドライバーは、自分の社会常識・運転マナーに対する認識が謝っていたことを認め、周りに配慮し模範ドライバーたるべき事を約束した。

一方通行逆走を見たら、みずから注意すべきであって、仮にも注意する物をクラクションで蹴散らすようなことはユメユメあってはならない。

翌朝、営業所の所長からも連絡が有り、顛末の確認と、通り一遍の「再発防止」ではなく、抜本的精神改善を確認した。

あえて付記すれば、私は警音器(クラクション)は、車についていなくても良いとさえ考えている。
外してしまうと車検に通らないのだが・・・。
警音器(クラクション)は、本来危険回避の為だけに使用が認められている。
しかし、本当の危険な場合、クラクションを鳴らしている暇があれば、ブレーキを踏むべきであろう。
クラクションを鳴らしての危険回避は、基本的に、相手に対して「どけ」ということである。
もちろん、無謀な運転を優先させ、正当性ある方が予防安全をしくという矛盾はあるのだが。

2003.10.10夜、再び事件はあった。
武蔵小山の補助26号線を自転車で走行中、タクシーが幅寄せしてきた。
交差点の角、横断歩道に乗っかる形で停車し、客を降ろす。
当方の自転車は、幅寄せの憂き目に遭っている。
文句を言うが無視して料金精算をしている。
挙げ句、車を降りて、つかみ掛からんばかりの勢いで、私の自転車をどこかへ持ち去ろうとしている。
果たして交番から警官がやってきた。
ドライバーはしおらしくなって居て、全面的に謝罪した。

確かに、現場は違法駐車が多く、交差点内の駐停車が禁止されていたとしても、そこで客扱いをしなければ乗り降りができない事情もあろう。
タクシーに限らず、トラックなども、道幅が十分な道路で5分以内の荷役に限定されていれば、仕事にはならないという問題もある。
が、それは個々の案件の問題だ。
その影で、迷惑するものがあってはなるまい。
万一、今回のように、第三者との問題が出れば、素直にまず「ご迷惑をかけて申し訳ない」とあるべきだ。
もちろん、それ以前に、他への迷惑は必要最小限とすべきなのである。

2004.6.25、再び事件はあった。
JR浜松町駅付近。
都バスで浜松町駅前バス停に差し掛かったときに、タクシーがバス停のレーンのど真ん中にいた。
バスは発進の催促をしたが、タクシーは動かなかった。
バスはやむなく、バス停のレーンの外側に止まり、乗客を下ろした。
乗客であった私は、タクシーに「どうしてバス停に止まっているのか、早く下がれ」というと、「客を降ろしたんだ、大きなお世話だ」というから問題だ。
バス停と前後は駐停車禁止だ。仮に客を下ろしたとしても、さっさと移動すべきだ。
口答えをする前に「客を降ろしていたので済みませんでした」という謙虚さが必要だ。

「客が止めろというから仕方ないだろう」といったが、だったら客が高速道路の中で「降りるから止まれ」と言えば止まるのか、「急いでるから赤信号なんかで止まるな」と頼めば信号無視するのか。
警察に来てもらった。
タクシーの言い分は「客がここでと言ったときに、駐車位置を厳密に考え余分に進んでメーターが上がると文句を言われる」という。
だったらメーターを止めてから位置を変えればよろしい。
バスは公共の都市交通だ。円滑に運行される必要がある。
タクシーなんかより何倍も公共性が高いのだ。
このタクシーの運転手、謝罪の意思がまったく無い。
営業所へ連絡したが、のらりくらりした対応だ。
営業所の所長をつかまえ、呼びつけた。
愛宕警察署に対し、本件の謝罪文を提出させた。
それぞれの事情はあろう。
しかし、他者への迷惑も考慮すべきだ。
タクシー1台の権利よりも、公共の権利が大きいはずだ。

2004.9.24 18:55、再び事件はあった。
西小山商店街の交差点、商店街の横断歩道を通行中、横から突っ込んでくるタクシー。
タクシーは停止線を無視し横断歩道に完全にのっかり、こちらがその横の交差点内にに1メートルよけて難を逃れた。
この後もタクシーは停止することなく前進する。
やむなく停止させ「横断歩道の手前でなぜ止まらない」というと、なんか文句あるのかという。
警察を呼んだら、当初元気が良かったものの、たちまちおとなしくなった。
狭い商店街をタクシーで突っ込み、歩行者をどかしながらの運転など、許されるはずも無い。
タクシーは東京無線、日東の表示があった。ナンバーは品川500あ6937。
と、「このタクシーは事件を見かけたら通報します 池上警察署・池上防犯協会03-3755-0110」の表示があった。
よその事件より、事故の危険の無い運転をしろ。
この番号に電話してみると、配った先でどこに貼ってるかまでは知らないという。
おい、警察の記載があるのに、どこに使用されているかわからないではすまないだろう。
極左、極右暴力の対象車両に貼ってあったら、それは楽しいことなのか?
運転手に、管理者との連絡を指示したが応じない。
立会いの警官が「この場は私の顔に免じてくれ」というので、通報後比較的短時間に到着したこともあり、「この場」は撤収した。
が、会社、管理者の、運行管理責任上の謝罪があるまで事件解決とは認識しない。
事故を起こしてから罪を侘びても仕方が無いのだ。
未然に防ぐ最大限の努力をしろ。
「再発防止に」という言葉は聴きたくない。既に類似の事件は多々累積している。
他の事案を教訓とすれば、何事も起きないのだ。




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新規作成日:2003年10月12日/最終更新日:2004年9月24日