眉唾なETC

ETC 高速道路の料金を、料金所において係員が収受するのではなく、機械センサーによって自動的に収受するシステムだ。
これにより、料金所において一旦停止することなく料金収受が行われるために、渋滞が起こらず、係員削減により人件費節約と喧伝している。

しかし、各車両には高額の機器を自前で搭載しなければならず、また、人件費以上の設備投資や、誤動作による事故の危険もゼロとはいえない。

その上恐ろしい事件が発生した。
2003年9月11日阪和自動車道和歌山料金所にて、料金収受員がブース間を移動する際にETCレーンに進入してきた大型車両にはねられて死亡する事故が発生した。
状況等は警察の検分にゆだねるしかないのだが…。

しかし、そもそもETCは、料金所での無停止通過を謳う物だ。
ましては、係員が横切るなど、想定外である。

亡くなった係員には気の毒だし、状況を勘案しないとなんともいえないのだが、
通過する車を考慮してもらわなければ迷惑だ。

運転手は、業務上過失致死で逮捕されたという。
これが、一般の料金所であれば、一旦停止と、発振前の安全確認などが当然だが、
止まらずに進めという料金所で、ましてや係員が道をふさぐなどは想定外だろう。

こんなリスクのあるシステムは、そもそも発想が間違っているとしか言いようがない。


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新規作成日:2003年12月22日/最終更新日:2003年12月22日