高校野球 駒大苫小牧の問題

夏の甲子園で、57年ぶりの2連覇を飾った駒大苫小牧で、教員の部長による暴力事件が発覚した。
問題なのは、大会中に隠蔽したということだ。

時あたかも、高知県代表の明徳義塾が、不祥事の報告を怠ったとして出場辞退をしている。
それを尻目に、大会が終わってからとしたことには、大きな問題がある。

暴力の内容も、被害者側が30-40発殴られ蹴られたとするのに対して、加害者側は3-4発平手でという。
まあ、被害者側は誇大に、加害者側は過少に表現するのは致し方ないが、暴力事件が会ったことに変わりはない。
また、学校側の調査が進むにつれ、加害者たる部長は、10発程度と、2,3倍の数に修正した。
こうなると、学校側に誠意が見られない。

また、被害者側が「直ちにといったにもかかわらず、大会終了まで伸ばされた」と主張するのに対して、学校側は「大会が終わって穏便にという言葉に甘えた」という。
仮に学校側の主張が正しかったとしても、明徳の辞退を尻目に、出場を決行したことには問題があるだろう。

大会が終わってから、すなわち、出場が危ぶまれる事態を認識し、参加したということだ。

二連覇の快挙に沸くのはいいのだが、出場資格がないものが何をやっても意味はない。
全国一というが、それは明徳が出なかったという条件がついている。

明徳は出場を辞退した。
駒大苫小牧は、優勝を辞退し、優勝旗を返還する申し出すらしない。
判断を高野連に任せるというが、甘えもはなはだしい。

「スポーツマンシッブにのっとり正々堂々と」
高校野球のモットーではないか。
隠ぺい工作、これが一番忌み嫌われている。

確かに、熱の入った教育指導は、しごきや暴力に発展しやすい。
しかし、それを押さえるのが21世紀だ。

見つかったのが不運だというが、それを超えて全校が参加している。


果たして2006.3.3卒業式直後の打ち上げで飲酒喫煙で補導され、春の甲子園出場を辞退した。
夏の甲子園出場選手もいたらしいが、これでも優勝の記録は有効というのだろうか。




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新規作成日:2005年8月24日/最終更新日:2005年8月24日