バス会社にあるまじき運転の神奈川中バス

2005.9.14 11:25 東京都港区竹芝桟橋バス停付近のこと

都バスで海岸通りを南下していた。
バスは竹芝桟橋バス停を発進し、数メートル進んだとき、突如右後方から白い大きな物体が出現し、都バスの前を横切り左折していった。
白い物体は、ハイデッカーの観光バスで「Kanachu」と書いてあった。
神奈中バス、すなわち、神奈川中央交通のバスである。

場所は東京都内。都バスのテリトリーである。
よそ者の県外車両が、東京都交通局のバスの前を横切るとは、頭が高い。身分をわきまえろ。というのは冗談だが・・・。

都バスは左のレーンを進んでいる。
左折というのは、左のレーンからするものだ。
右のレーンから、前進する左の車両の前を横切るとは、道路交通法違反である。

バスが乗降のため停車中であれば別だが、既に進んでおり、その前にウインカーを出しているのも私は確認している。
すなわち、道路交通法や、路線バスの運行を全く無視して突っ込んだということだ。

これが土建屋のダンプなら理解できる。
-というと、該当業界の車両に失礼ではあるが-
が、今回の車は観光バスである。
観光バスの運転手は、昔は路線バスのベテランが勤めていた。
その意味では、路線バスの運行は理解しているはずである。
が、その前を、かくも大きい車両が針路をふさぐとは何事か。
もしかして、無免許なのか。
昨今では免許が無くてもパトカー乗ってるおまわりもいる時代だから、大して不思議なものではないが、許される問題ではない。

常識があれば、都バスの後方につき、左折するものだ。
事故でも起こしたらどうするんだ。
神奈中バスが大破しようがそんなことはどうでもよい。
都市バスの運行の障害になることを、同業他社の運転手が行うことが問題なのだ。
観光バスなどは、路線バスに道を譲るのが常識だとは思わないのか?
立場が逆なら、左レーンの神奈中バスの前に右から割って入っても、いかなる状況でも神奈中バスは停止し、右側からの左折車両を優先させる教育がなされているのか?
ならば神奈川県内での交通ルールは、首都東京と異なり、そのような亜流がまかり通っていると理解するが・・・。

事実関係を調査すると共に、該当運転手のみならず、全社員に徹底すべきである。
これは運行管理者による教育体制の欠如でもあるのだ。
こういう精神が、事故の温床となっていることを十分理解すべきだ。

事故後の記者会見で「二度とこのようなことがないように」と関係者が頭を下げる姿をよく見かける。
二度とではなく、一度目があることがおかしい。
今回、神奈川中央交通に対して、神奈中バスの安全運行体制の欠如を指摘した。
今回の事件は、過失ではなく、運転手の傲慢な態度が温床である。
事故は未然に防げるはずだ。
今後、事故が発生した場合、「二度とこのようなことがないように」という釈明は通用しない。
本件を教訓に、何事も起きないように徹底教育すべきだ。
いつか事故後の記者会見があった場合、その席でこの一件を質問するだろう。
神奈川中央交通の安全に対する姿勢が厳しく問われるのだ。



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新規作成日:2005年9月16日/最終更新日:2005年9月16日