ssbn 世界の潜水艦 中華人民共和国 CHINA 人民解放軍海軍 ss

本項は 「現代の潜水艦」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2001年7月のデータにもとずいています。


中国海軍では、原子力弾道ミサイル潜水艦、原子力攻撃型潜水艦、通常動力型潜水艦など、幅広い潜水艦を整備しつつある。建国当初、旧ソ連との関係から、かなりの技術が導入されていたが、共産主義路線の不一致から軍事協力関係が途絶し、独自路線となった。地勢的に、南シナ海、台湾海峡、日本海における戦略的プレゼンスの強化を目指している。原子力弾道ミサイル潜水艦保有5ヶ国の一角ではあるが、まだ開発段階のようで、実戦配備のレベルには達していないと伝えられる。先ごろ(2001.7)東シナ海からタカラマハン砂漠への発射実験に成功したとも伝えられる。
また、2006部隊配備を目指し、8隻の636型をロシアから導入する。
実際の艦名は明らかになっていないが、旧西側において、艦型の呼称(コードネーム)は、夏、漢、宗など、歴代中国の国名が付けられている。
潜水艦支援艦も数タイプ約10隻と充実しており、DSRV 2隻を搭載する、救難艦も配備されている。

原子力弾道ミサイル潜水艦 夏(シャ)型 (092型)
1隻のみ建造された艦で、試作艦的要素が強い。艦型はアメリカのジョージ・ワシントン級に似ているが、弾道ミサイル搭載数は国産のJL-1型12基と少ない。
7,000t(水中) 22kt(水中) 300 120.0 x 10.0 x 8.0 12/SLBM 6/533mm 魚雷発射管 原子炉1基 1軸 100
SSBN 094型 1 (+ 3) 300* 原子炉1基 1軸
◆ SSBN 夏(シャ)型 1 406 1988

原子力弾道ミサイル潜水艦 094型
目下鋭意建造中の原子力弾道ミサイル潜水艦。艦型は夏(シャ)型 (092型)に準じた形となるようである。弾道ミサイルは、国産のJL-2型が16基搭載される予定である。計画隻数は4隻とも8隻とも伝えられ、全てが完成すれば常時1〜2隻を哨戒配置に置ける態勢が整う。
香港誌によると、2001.7に東シナ海など3海域から、タカラマハン砂漠への発射実験に成功したとも伝えられるが、直ちに3隻の就役を意味するかどうかは不明である。
アメリカ海軍発表の資料によれば、ロシアのボレイ型に似た艦容で、魚雷型の船体に大型のセイル、その後方に大型のSLBM発射管を備え、原子炉2基、推進器などが配置さている。
◆ SSBN 094型 1 (+ 3) 2001

弾道ミサイル潜水艦 旧ソ連 ゴルフ型 (031型)
現在、弾道ミサイル潜水艦といえば当然原子力艦を指すが、旧ソ連では、戦略ミサイル艦整備を急ぐ為に、通常動力艦も多数整備した。本艦は、SLBM発射試験用に、中国で建造された。
2,500t(水上) 2,900t(水中) 14kt(水中) 150* 99.00 x 8.50 x 6.50 1/SLBM 10/533mm 魚雷発射管 艦首6/艦尾4 ディーゼル 3基3軸 87
◆ SSB ゴルフ型 1 200 1966

原子力攻撃型潜水艦 漢(ハン)型 (091型)
涙滴型の艦型で1軸推進。原子炉を搭載しているが、蒸気タービンで発電し、電動機で駆動する方式が採用されていると伝えられる。魚雷発射管からは、対艦ミサイルの運用も考慮されている。
4,500t(水中) 25kt(水中) 300 90.0 x 9.0 x 7.4 6/533mm 魚雷発射管 (SSM , 機雷) 原子炉1基 1軸 75
SSN 漢(ハン)型 (403〜405) 5 5,500t(水中) 25kt(水中) 300 98.0 x 9.0 x 7.4 6/533mm 魚雷発射管 (SSM , 機雷) 原子炉1基 1軸 75
◆ SSN 漢(ハン)型 5
401 1974
402 1980
403 1980
404 1988
405 1990

原子力攻撃型潜水艦 093型
目下建造中という、原子力潜水艦。涙滴型の艦型で1軸推進。ロシアのヴィクター型を参考にしているといわれている。
6,000t(水中) 30kt(水中) 300* 107.0 x 11.0 x 7.5 6/533mm 魚雷発射管 (機雷, SSM) 原子炉2基 1軸 100
◆ SSN 093型 0 (+ 3) 建造中

潜水艦 ロメオ型 (033型)
旧ソ連 ロメオ型を基に、国産された艦。このうち7隻が北朝鮮に、4隻がエジプトに売却されている。涙滴型以前の艦型で、推進器は2軸。
1,319t(水上) 1,712t(水中) 15.2kt(水上) 13kt(水中) 300 76.60 x 6.70 x 4.95 8/533mm 魚雷発射管 艦首6/艦尾2 (機雷) ディーゼル 2基2軸 8(士官) 43(下士官・兵)
◆ SS ロメオ型 64
213-218, 1960
227, 建造年不詳
228, 建造年不詳
237-239, 建造年不詳
249-260, 建造年不詳
268-272, 建造年不詳
275-280, 建造年不詳
286, 建造年不詳
287, 建造年不詳
291-304, 建造年不詳
343-350, 建造年不詳
355 1984

潜水艦 明(ミン)型 (035型)
ソ連製ロメオ型の国産版である。設計自体30年以上前の代物で、とても近代戦に適応するとは思えないが、現在も建造が続けられており、都合60隻以上建造され26隻程度が予備艦の状態にあるようである。最新艦はAIP装備用に設計変更がなされたとの説もある。
1,584t(水上) 2,113t(水中) 15kt(水上) 18kt(水中) 300 76.00 x 7.60 x 5.10 8/533mm 魚雷発射管 艦首6/艦尾2 (機雷) ディーゼル 2基2軸 9(士官) 46(下士官・兵)
◆ SS 明(ミン)型 17 (+ 2)
305 1975
342 建造年不詳
353 建造年不詳
356 建造年不詳
358 建造年不詳
360 建造年不詳
362 建造年不詳
233 建造年不詳
306 建造年不詳
352 建造年不詳
354 建造年不詳
357 建造年不詳
359 建造年不詳
361 建造年不詳
363 建造年不詳

潜水艦 宗(ソン)型 (039型)
中国初の独自設計による通常動力型潜水艦である。涙滴型艦型で1軸推進。セイルは特徴ある2段構造である。
1,700t(水上) 2,250t(水中) 15kt(水上) 22kt(水中) 300* 74.9 x 8.4 x 5.3 6/533mm 魚雷発射管 (SSM , 機雷) ディーゼル 2基1軸 60
◆ SS 宗(ソン)型 3 (+ 2) 320 1998
321 1999
322 2001
323 2002就役予定
324 2003就役予定

ミサイル潜水艦 武漢(ウーハン)型 (033G型)
対艦ミサイル発射試験用にロメオ型の1隻を改造した艦。セイル両舷に、大型の対艦ミサイル6基の発射装置を装備している。
1,650t(水上) 2,100t(水中) 15kt(水上) 17kt(水中) 200* 76.60 x 7.60 x 4.95 6/SSM 8/533mm 魚雷発射管 艦首6/艦尾2 ディーゼル 2基2軸 10(士官) 48(下士官・兵)
◆ SSG フーハン型 1
351 1987

潜水艦 キロ型 (ロシア 877E型)
ソ連崩壊以後、ロシアとの関係が改善され、潜水艦の輸入も再開された。
2,325t(水上) 3,076t(水中) 10kt(水上) 17kt(水中) 240(運用) 300(最大) 74.30(70.00 wl) x 10.00 x 6.60 6/533mm 魚雷発射管 (機雷) 1/SAM ディーゼル 2基1軸 12(士官) 41(下士官・兵)
◆ SS キロ型 2
364 建造年不詳
365 建造年不詳
DSC_3576.
(写真はロシア海軍の艦)
ロシア海軍 kolo級

潜水艦 改キロ型 (ロシア 636型)
ロシア国内で636型といわれるロシア製の潜水艦も輸入している。
2,350t(水上) 3,126t(水中) 11kt(水上) 19kt(水中) 240(運用)* 300(最大)* 73.80 x 9.90 x 6.60 6/533mm 魚雷発射管 (機雷) 1/SAM ディーゼル 2基1軸 13(士官) 12 (准士官) 27(他)
◆ SS 改キロ型 2 (+ 1+8)
366 1998
367 1999

深海救難艇
2隻建造され、救難艦に搭載されて運用される。
600(運用) 15 x 4 x 2.6 4
中華民国(台湾) TAIWAN
SS ハイ ラング型 2 2,370t (水上) 2,657t(水中) 11kt(水上) 20kt(水中) 300* 66.92 x 8.40 x 6.70 6/533mm 魚雷発射管 (有線誘導魚雷) ディーゼル 3基1軸 8(士官) 59(下士官・兵)
◆ DSRV 2



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新規作成日:2003年2月15日/最終更新日:2005年6月21日