ssbn 世界の潜水艦 フランス FRANCE ss

本項は 「現代の潜水艦」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2001年7月のデータにもとずいています。


大西洋と地中海に面する海域を持つフランス海軍では、原子力弾道ミサイル潜水艦、原子力攻撃型潜水艦、通常動力型潜水艦など、幅広い潜水艦を整備している。第一次、第二次世界大戦の教訓から、核戦略にも積極的で、原子力弾道ミサイル潜水艦の哨戒体制も整っている。潜水艦メーカーはDCN社であり、輸出も積極的に行われている。
魚雷メーカーとして、EuroTorp社があり、世界7ヶ国で使用されている。

原子力弾道ミサイル潜水艦 ラ・レドゥタブル型
6隻建造された、原子力弾道ミサイル潜水艦で、船体、原子炉、核ミサイルとも、国産である。ラ トリオンファント型の就役に伴って、引退を始めている。原子力弾道ミサイル潜水艦であるが、ミサイル発射筒は船体内に収まっており水中抵抗は軽減され、かつてのSSBNに比べて洗練された艦型である。
Le Redoutable, S609 は、保存展示されている。
8,080t(水上) 9,000t(水中) 20+kt(水中) 250 128.70 x 10.60 x 10.00 16/SLBM 4/533mm 魚雷発射管 (SSM) 原子炉1基 1軸 15(士官) 120(下士官・兵)
◆ SSBN ラ・レドゥタブル型 2
S 613 L'INDOMPTABLE 1976
S 615 L'INFLEXIBLE 1985

原子力弾道ミサイル潜水艦 ラ・トリオンファント型
最終的に4隻の整備が予定される、原子力弾道ミサイル潜水艦。当初6隻が計画されていたが、冷戦終結により、その規模が縮小された。原子力弾道ミサイル潜水艦であるが、ミサイル発射筒は、完全に船体内に収まっており、かつてのSSBNに比べて極めて洗練された艦型である。最終艦の、ル・テリブルは、2008年の就役が予定されている。
12,640t(水上) 14,335t(水中) 25+kt(水中) 500 138.00 x 12.50 x 10.60 16/SLBM 4/533mm 魚雷発射管 (SSM) 原子炉1基 1軸 15(士官) 96(下士官・兵)
◆ SSBN ラ・トリオンファント型 2 (+ 2)
S 616 LE TRIOMPHANT 1996
S 617 LE TEMERAIRE 1999
S 618 LE VIGILANT 2004就役予定
S 619 2007就役予定

原子力攻撃型潜水艦 アメティスト型 (SNA72型)
フランス海軍初の、原子力攻撃型潜水艦。涙滴型の艦型で、推進器は1軸。1番艦は、リュビであるが、改良型のアメティストにちなんで、現在はこうよばれる。艦名には宝石の名称がつけられている。
2,410t(水上) 2,680t(水中) 26.5kt(水中) 300 73.60 x 7.60 x 6.45 4/533mm 魚雷発射管 (SSM , 機雷) 原子炉1基 1軸 10(士官) 52(下士官・兵)
◆ SSN アメティスト型 6
S 601 RUBIS 1983
S 602 SAPHIR 1984
S 603 CASABIANCA 1987
S 604 EMERAUDE 1988
S 605 AMETHYSTE 1992
S 606 PERLE 1993

原子力攻撃型潜水艦 バラクーダ型
フランス海軍第2世代の、原子力攻撃型潜水艦。6隻の建造が計画されており、1番艦は2003年の起工、2010年の就役が予定されている。
3,500〜4,500t(水中) 300* 85 533mm 魚雷発射管 (有線誘導魚雷, 機雷) 原子炉1基 1軸 60
◆ SSN バラクーダ型 0 (+ 6)
S 2010就役予定
S 2012就役予定
S 2014就役予定
S 2016就役予定
S 2018就役予定
S 2020就役予定

特務潜水艦 アゴスタ級
フランス海軍の戦後第4世代の、通常動力型潜水艦。鯨型の艦型で1軸推進である。4隻建造されたが、現在では試験艦任務に就いているようである。同型艦が、スペインに4隻、パキスタンに5隻(2隻建造中)輸出されている。魚雷発射管からは、エクゾセの運用も可能である。水中速力は5分間であれば最大20.5ktが発揮可能である。
1,510t(水上) 1,760t(水中) 12.5kt(水上) 17.5kt(水中) 320 67.57 x 6.80 x 5.40 4/550mm 魚雷発射管 (SSM) ディーゼル 2基1軸 7(士官), 47(下士官・兵)
◆ SSA アゴスタ級 2
S 622 LA PRAYA 1978
S 623 OUESSANT 1978

潜水艦 ダフネ型
本国ではすべて退役しているが、ポルトガルに4隻、スペインに4隻、パキスタンに3隻、南アフリカに3隻、建造輸出されている。涙滴型以前の艦型で、1軸推進、艦首甲板上に装備されたソナーが特徴的である。魚雷発射管は艦首に8門、艦尾に4門と、排水量の割に多いが、これは、予備弾を搭載しない為である。

潜水艦 スコーペン型 (S90型)
輸出用の潜水艦で本国では使用されていない。フランスDCN社とスペインのバザン社の共同開発の潜水艦で、基本型(1700t)、AIP基本型(2000t)、コパクト型(1450t)、などのバリエーションが用意されている。



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新規作成日:2003年2月15日/最終更新日:2003年2月15日