チビとノッポ
チビとノッポ、人間の背丈に関する形容詞である。
同様に、デブとヤセ、ガリと言うのもある。
およそ相手をからかう単語は五万とあり、平均に対して何か差があれば何でもテーマになる。
成績に関して「オール5」や「優等生」がからかい言葉にさえなってしまうわけだ。
先に行ったもの勝ちとはまさにこのことだ。
チビに比べればノッポの方がうらやましいのだが、ノッポにもそれなりの欠点は存在する。
女の子の場合、可愛いというのは、大きさは小さいほうが良いわけで、でかいというのは、大女などと揶揄され、嫁の貰い手もないとさえ言われる。
しかし、モデル並の体系という長身に対するポイントを考えれば、いい加減なものだ。
チビとノッポとどっちが得か。
小中学生のとき、都市交通を利用する最にはっきりする。
子供料金というものがあって、小学生は子供、中学生は大人料金になる。
チビの場合は何の問題もないのだが、ノッポは呼び止められてしまうことがある。
小学生だから子供料金なのだが、見た目が大きいと、中学生が偽っていると見られるわけだ。
ここで、中学生なら生徒手帳をもっているが、小学生は何ら公的証明を持たないからやっかいだ。
泣き出す女の子や、しぶしぶ大人料金を払わされてしまう子など。
逆にチビはいつまでたっても子供料金が通用したりする。
自動券売機で切符を買う場合は、購入者の意図になるが、対面でお金を出して、どちらり料金で扱われるかは、職員の判断である。
私はチビに該当する部類に入るのだが、ただ、早生まれの私には、ひとつの言い訳があった。
小学校は年度ごとの学年単位であるから、四月生まれから翌三月生まれまでが一学年になるが、通算では最大一歳の差がある。
すなわち、9歳と10歳といえば、一学年違いとも言えるし、身長差で言えば一割違っても当然だ。
新規作成日:2007年7月26日/最終更新日:2007年7月26日