LCAC エアクッション型揚陸艇
エアクッション型揚陸艇 Landing Craft,Air Cushioned
LCAC 型
従来の上陸用舟艇は、あくまで船舶なので、浅い浜辺で無いと、上陸作戦が実施できないし、また、上陸に適した船体形状から速度も遅い。
そこで画期的システムとして登場したのが本型で、ホーバークラフト形式である。これにより、海面下の障害にかかわらず、浜辺さえあれば、上陸作戦が実施可能となり、作戦可能地域は大幅に増加する。
同一形式の艇が、海上自衛隊のおおすみ型輸送艦にも2機搭載されている。
ホーバークラフト形式の揚陸艇は、旧東側では早くから整備されていたが、1隻あたりの搭載能力が低い(重量物の浮揚には不適)事から、本型が最初の出現である。
LCAC(エルキャック)固有の乗組員は5名で、クラフトマスター、エンジニア、ナビゲーター、ロードマスター、デッキエンジニアがいる。更に艇指揮にあたるOICが乗り込。この他に整備のための専門スタッフがいる。
推進は、後部の2基の大型のファンで、舵は、その後方の翼と、上部構造物上のダクトにより行われる。
LHD,LHA,LSD,LPDに、3乃至1隻が搭載される。
LCACは、Landing Craft,Air Cushion の略号で、エアクッション型揚陸艇の意。
建造所: Textron Marine、Land Systems/Avondale Gulfport Marine
主機: ガスタービン 4基 (推進用2/浮揚用2), 16,000shp
長さ: 87 feet 11 inches (26.4m)
幅: 47 feet (14.3m)
排水量: 87.2t(88.60 metrictons) 軽貨, 170-182t(172.73 - 184.92 metrictons) 満載
航続距離: 200浬/40kt, 300浬/35kt
速力: 40kt+ 満載
貨物搭載量: 60t/ 75t(過負荷)
戦闘輸送量: 海兵隊24 または 戦車1
乗員: 5
主要兵装: 12.7mm機銃搭載可能: Mk19 Mod3 40mmグレネードランチャー, M-60 機銃
就役日: 1982
同型艦
新規作成日:2003年1月4日/最終更新日:2003年1月4日