Column

2003-12-10
イギリスはうるさい
by peace_student

イギリス人はおかしい』という本がある。イギリスに興味のある人は、是非読むといいと思う。実際にイギリスで住んでみると、この本に書かれていることが自分の経験と重なって、“そうそう”と思わず共感してしまう。

今日は、「警報機」の話だ。『イギリス人はおかしい』にも同じようなことが書いてあるが、本当にイギリスは警報機が沢山ある。「ある」というだけなら文句はないが、「いつも鳴っている」から迷惑この上ない。

例えば、ブラッドフォード大学の寮。全ての寮には火災警報器が設置されている。これが、非常に繊細なのだ。ちょっとの煙で反応する。だから、毎日どこかの寮で警報が鳴っている。一度警報が鳴れば、各部屋にあるスピーカーから物凄い音量の警報が鳴る。我慢はしていられない。なので、みんな外に出る。で、火事であることは滅多に無い。理由が不明で鳴ることが殆どだ。

そんなことで、毎月最低一度は、警報機が誤作動して、人が非難する。一番辛かったのは、夜中の3時に鳴ったときだ。「火事ではない」のはみんな知っている。“またかよ・・”それが共通の思い。しかし、本当に火事なら大変なことなので、とりあえず非難する。そんなことの繰り返しだ。

ちなみに、月曜日の午前10時半から11時の間には、テストのために、毎週警報が鳴る。このことを忘れていると、突然鳴って、非常にビックリする。朝のボーっとしているときに鳴らされるのは、非常に不愉快だ。

街中でも警報機は毎日どこかで鳴り響いている。例えば、車。セキュリティーが反応して、どの車か分からないが、警報だけが鳴っている。例えば、店舗。閉店後の店の警報機がなっている。でも、警察が来るわけでもない。ただひたすら鳴っている。うるさい。でも、誰も気にしない。というか、慣れているのだろうか。

そんなことで、日本では日常生活であまり耳にしない「警報音」は、イギリスでは生活音のひとつである。でも、うるさい。本当にうるさい。腹が立つ。イライラする。どうにかしろっ!

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