Last update: 2004-02-14

成績評価

イングランドの大学では、統一した成績の基準があります。エッセーや論述試験の「点数」 はこの基準に基づいてつけられます。ここでは、この基準についての説明。文章構成、語句、知識、文法、論理性などが考慮されて、評価がつきます。この評価を基に、学位(BA)にHonourがつきます。以下の説明は、British Bachelor's degree classification - Wikipediaの内容を抜粋して日本語訳してみました。 ブラッドフォード大学の学生向け冊子にもほぼ同様の説明があります。留学生にとっては、語学の面で少し不利ですが、ちゃんと勉強していれば「60%-69%: Upper Second Class Honours (2:1)」を取ることは不可能ではないと思います。ちなみに、IVSPで留学すると、もちろん学位はもらえませんが、この基準に沿って成績がつけられます。



学位の分類

学位(BA)に与えられる階級(Class)は、学生の課題(エッセーや論述試験など)の平均点を基に与えられます。以下のリストの太文字が学位の階級(Class)です。

* 70%-100%: First Class Honours (1st)
* 60%-69%: Upper Second Class Honours (2:1)
* 50%-59%: Lower Second Class Honours (2:2)
* 45%-49%: Third Class Honours (3rd)
* 40%-44%: Pass without honours (Pass)
* 0%-30%: Fail (no degree is awarded)

イギリス国外の基準(パーセンテージ)からすると、これらの成績を取ることが簡単なように見えるかもしれませんが、(イギリス国内で)たった10%の学生しかFirst Class Honoursを取っていません。

「Honour」を与えられた学生の学位には、「(Hons)」の表記がつきます。例、BA(Hons)、BSc(Hons)。

各Honourの説明

First Class Honours:
ほとんどの大学では、First Class Honoursは最上級のHonourです。

Second Class Honours:
大半の学生はSecond Class Honoursに分類されますが、それがさらにUpper Second (2:1)Lower Second (2:2)の二つ分けられます。2:1(two one)は、一般的に大学院進学のための最低条件であったりします(専門や学術機関による)。現在では、博士課程の進学希望者は最低でも2:2(two two)が要求される。

Third Class Honours:
Third Class Honoursは、近年の大学では最も低い階級です。皮肉を言えば、この階級を取ることの方がむしろ難しいです。理由は、学生は45%から50%の間の成績を各学期で取らないといけないから。ゆえに、この階級で卒業をする人は数少ない。


これらの基準と日本の大学での成績を換算することは非常に難しいと思います。このように言う人もいれば、あんな風に言う人もいます。僕の場合、前期では受講4科目中3科目が「2:1」、1科目が「2:2」の成績をもらいました。こちらでは、「60%-69%: Upper Second Class Honours (2:1)」の成績なら、“良くできました”と言われます。「1st(1:1)」を取るのは、学部でも数人です。がんばって「1:1」を取ってみたいけど。。