Libretto L1/060TNMNを買っちまったよ。

Librettoの愛用者である

 1996年にLibretto20を購入して以来,海外旅行などにもずいぶん持って歩いたのだが,秒進分歩といわれる時代にあって,さすがにその遅さ(DX4-75MHz!) についていけなくなってきた。
 まあ,すぐにどこへ持っていくというあてもないのだが,遅い!と思った瞬間に新しい機種がほしくなってしまうのは,生来の悲しい性である。
 新しい機種といえば,とりあえずLibrettoの新型であろう。LOOXやVIO,FIVAなども候補に考えたが,私としては先代に義理を尽くしてやはりLibretto以外にないのである。
 値段が安かったということもあるし,買いそろえてきたLANカード,無線LANカード,モデムカードなどが無駄になるのはもったいないので,なるべくよけいなものがついていないシンプルなパソコンがよいと思ったためでもある。(モデムカードは無駄になったが……。) 

Libretto L1である

 購入したのは,Libretto L1/060TNMN,すでにLibretto L3も発売にはなっていたが,このぐらいの年になるとちょっとしたスペックの向上などには惑わされない。若い頃は1MHzでも速いものをなどと思っていたが,最近はまあそこそこでいいや,と悟りの境地になりつつあるのである。今や何が大事かといえば,要するに値段である。悟りの境地にいるといったそばから下世話なことだが,ほとんど給料も上がらないこの時代にあって安いことは何より重要であろう。
 そんなわけで,当時(2002年1月)としては2世代前に当たるLibretto L1/060TNMNを¥99,800で購入した。
 型番が古いし,値段も安いしで,在庫処分品かと思って買ったのだが,案外そうでもなさそうだった。OSはWindows Meだが,BIOSのバージョンは1.5でこれはTOSHIBAのホームページで確認したらXP対応の最新のものである。2000対応のドライバもHDの中にしっかり入っている。この分では,ひょっとすると評判の悪かったディスプレイのヒンジの部分も改良されて緩まないようになっているに違いない。(と思いたい。)

Windows2000をインストール

 わざわざドライバも入れておいてくださっていることだし,OSはさっそく2000に変えてしまおう。といっても,手元にあるのは,USBでつながるIOデータのCDRW-i64だけ。クリーンインストールはあきらめて上書きインストールにする。
 2000のCDをLibrettoに丸ごとコピーをして,そこからsetupを立ち上げればよい。その後,TOSHIBAさんの用意してくれたドライバを入れていけばOKである。
 そんなわけで,Libretto20にくらべて少し図体は大きくなったが,その分入力がしやすくなったし,液晶もワイドになったし,スピードもぐんとアップしたしで,すこぶる快適である。
 巷では芳しからぬ評判のスクロールボタンもそれなりに重宝している。

アキュポイントII−指先が痛くなるけど……

 使い勝手で問題点があるとすれば,次のような点であろう。
 あくまで個人的な感想だが,アキュポイントII表面のざらつきが大きいために,長時間使っていると私の白魚のような人差し指の皮がむけそうになってくる。
 また,Libretto20のように両手にもって操作することは考慮されていないようである。この場合はどうしても左手で本体手前をつかむように操作することになり,左手がえらく疲れる。その際,持ち方によっては左の掌に(間欠的に作動する)排気ファンのなま暖かい風がもろに当たるので,ちょっと気持ちが悪い。
 また,購入機に特有のことかもしれないが,液晶部分が閉めにくく開けにくい。閉めにくいというのは,ふつうに閉めたつもりでもなぜかいつも左側だけが先にロックされて右側が浮いている状態になるということだ。開けにくいというのは,逆に右側だけロックがはずれて液晶が曲がったような状態になるということだ。ロックをはずすレバーのようなものはないので,たとえば,空中に持ったまま開けようとすると,いきおい真ん中を持ってエイヤッと開けることになるが,液晶部分がたわんでいるようで心配になる。TOSHIBAさんとしては,きちんとデスクの上に置いて,両手を使って開け閉めをする,というお行儀のよいユーザーを考えているのかもしれない。
 さらに欲を言えば,画面の天地サイズがもう少し増えてくれるとよいのだが……。何か部品が詰まっているのかもしれないが,画面下のスペースがどうも気になるのである。800ドットにするにはちょっと狭そうだが,せめて640ドットになってくれるとうれしい。800×600固定というマルチメディア系のソフトをよく使っているが,その場合でもタスクバーが隠れずにすむからである。

(2002年4月)

トップへ