WindowsXPの導入

あれ,ドライブが見つからないって

 マザーボードとCPUを入れ替えたばかりの我が愛機には,10ギガのハードディスクの上に,Windows2000とMeがデュアルブートで乗っかっている。
 XPも出たことだし,HDの空き容量も心許なくなってきたところだし,ここで一気にOSとHDを入れ替えてしまおう。というわけで,さっそく秋葉原に買いに出かけた。
 Windowsは2000からのアップグレードになるので,当然Professinal,HDはIBM製の60ギガのものにした。
 Meとのデュアルブートにしておいたのは,息子がゲームをするためと,2000導入時にいくつか対応していないソフトがあったからなのだが,今更なので,今回はXPオンリーでいこうと思った。レジストリにアカがたまっているだろうし,AthlonXPの場合,クリーンインストールが必要だということなので,一石二鳥である。
 まあ,これがちょっとしたつまずきの始まりだったわけである。
 まず,従来の10ギガのHDをスレーブにして,新しい方をマスターに設定する。MeのFDで立ち上げてFDISKで領域を二つに分けて,FORMATして,BIOSをいじって,CD-ROMから立ち上がるようにしてXPをCドライブにインストール……。
 まあ,この辺までは順調である。バックアップなんて取らないのは,10ギガのHDをそのまま残してあるからで,これは,テクニックである。年の功,といってもよいか……。
 インストールの途中で再起動がかかって,あれ,XPのシステムがCDドライブ上に見つからないって言ってくるぞ。おっかしいなあ,以後は自動で進むはずなんだが……。だいたいGドライブなんてついていないはずだが……。とりあえずドライブレターを変えてみると……,お,進んだ進んだ。あれ,また聞いてきたぞ……。というわけで,何十回かドライブレターを指示し直して,やっとの事でインストールが終わったのであった。
 ああ,疲れた。

構成は単純な方がよい

 インストールが終わって,Cドライブから起動して,ハタと気がついた。要するに次のようなことであったようだ。
 我が愛機には,内蔵のCD-ROM(IDE)と外付けのUSB接続のCD-RWの2台がつながっている。CD-RWの方は,データのバックアップを取るときぐらいしか使わないので,デスクの下ののぞき込まないと見えない位置に置いてある。しかも,普段は電源を切っているハズである。
 ところがなぜかそのときに限って電源が入っていた。(息子が使ったのかもしれない。)
 つまり,CD-ROMドライブが2台つながる格好になっていたのである。
 そこで,CD-ROM起動でインストールを開始したのはよいのだが,再起動したときにUSBのドライブが認識され,ドライブレターが変わってしまったのではないかということである。
 教訓である。
 「インストール時の機器構成は単純な方がよい。」

XP慣れるまでが一苦労

 OSはアップグレードされるたびに性能が向上するとともに,仕様が少しずつ変更される。多くは使い勝手がよくなっているものだとは思うのだが,改良になっているかどうかわからないような変更もある。
 たとえば,私は,ソフトの起動方法としてはWindows3.1時代のプログラムマネージャの仕様が一番よかったと思っている保守派である。年を取ると人間は保守的になるのだ……。
 ソフトの起動方法として,「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「メモ帳」なんて方法はまどろっこしくて仕方がない。
 そこで,よく使うプログラムのショートカットを集めた起動専用フォルダを作って,それをデスクトップに常に表示している。コマンドプロンプトやコントロールパネルとかのショートカットもここに入れてある。
 いざというときには,そのフォルダを前面にして,目指すソフトのアイコンをダブルクリックすればよいので,すこぶる簡単である。
 クイック起動バーを使うとか,それを引っ張り出してQuick Launchにするとかいろいろあるだろうが,まあ慣れと好みの問題でもあろう。

Windows クラシックへ

 XPにしても,あの色づかいにはちょっと慣れそうにない。タイトルバーが角丸なのも,わざわざ何で,という気がするし妙に幅広になっているのもいやである。さっそく元に戻してしまおう,というわけで画面のプロパティから「Windows クラシック」に変えてしまう。
 ところで,10ギガのHDはEドライブと名前は変わったが,中身は元のままである。ここには,まあ,いろいろな貴重な(?)データが入っている。たとえば上記の起動専用フォルダとか,メールのデータとか,ブックマークとか,辞書データとか,住所録とか……。
 それらを新しいDドライブにコピーする。Eドライブはしばらくそのままにしておく。すぐに消さないのが年の功である。
 その上で,順次ソフトをインストールしていく。ほとんどのソフトはXPでもそのまま動くようである。
 ただ,どうしても動かないものがあった。例のKonicaのQscanである。wnaspi32.dllを入れれば動くかと思ったのだが,どうもうまくいかない。時間がもったいないので,再度Windows Meをインストールすることにした。

Windows Meの再インストール

 しかし,よく考えてみれば順番が逆ではないか。Meの入ったパソコンにXPをインストールするのはわかる。その逆をやってうまくいくものだろうか。
 まあ,ものは試し。やってみればよい。
 結果は残念ながらダメだった。Meをインストールして,XPの回復コンソール(だったかな)でデュアルブートに戻して……みたいなことをやったのだが,1回は立ち上がったMeが電源を切ったらエラーが出て立ち上がらなくなってしまった。
 これでは意味がないので,思い切って再度はじめからやり直すことにした。

再度MeからXPをインストール

 こんなときはジタバタしても始まらない。ますます泥沼にはまるだけだ。
 必要なデータの入ったDドライブを残して,CもEもフォーマットしてしまう。
 まず,EドライブにMeを入れる。順調である。
 うまく動くことを確認したら,続いてXPをCドライブにインストールする。これまた順調である。再インストールなのでアクティべーションの画面がまた表示されるが,ハード構成は変わっていないので,何事もなくすんでしまう。
 というわけで,現在は両者ともに健全。Meを起動することはほとんどないので,OSの選択時間を1秒間にしてXPが素早く立ち上がるようにしている。

(2001年12月)

トップへ