「安心だフォン」でどこにでも電話をかける方法

安心だフォンの愛用者である。

 私はDDIポケットの回し者ではないが,基本料金が980円というのがなんといっても魅力である。他社にも同様のサービスがあるようだが,名前が気に入って契約してしまった。
 お袋にも1台持たせているので複数割引がきいて,しかも使い始めて3年になるので長期割引もきいている。月々の基本料金が2台合計しても1,422円にしかならないという,なんともありがたい代物である。
 そもそも「安心だフォン」の名前の由来は,通話先が3か所に限定されるので,使い過ぎ防止になって安心だ,ということらしいのだが,当然のことながら,これは欠点でもある。たまには登録した3か所以外にかけたくなることもあるのだ。
 そんな方法がないかと探してみた。

スーパーテレフォン

 同じようなことを考える人はいるものである。
 インターネットで調べてみると答えはすぐに見つかった。困ったらインターネット,悩んだらインターネット,捜し物ならインターネット,である。便利な時代に生きているものだ……。
 方法はいくつかあるようだが,一番簡単そうなのは,インターネット電話のプロバイダを利用する方法である。つまり,安心だフォンの通話先の一つをそのプロバイダの電話番号にして,そこを通して電話をかけるのである。この場合,プロバイダを交換手と考えればよい。交換手は決まった電話番号のところにいて,そこに電話をして相手先の番号を伝えれば日本全国のみならず全世界に通話可能,というわけである。なんとなく「安心だフォン」の趣旨に反する気がするが,契約上の問題はなさそうだ。
 プロバイダもいくつかあるようだが,私は「スーパーテレフォン」というのに加入している。前に書いたかもしれないが,私は根がケチなもので,基本料金がかかるとか,初期費用がかかるとかいうのは本能的に嫌いである。多少割高でも使った分だけ払う,というのが性に合っている。「スーパーテレフォン」は完全従量制なので,そこが気に入った。
 音質も悪くはない。携帯にかけると衛星回線で話しているような遅れが出ることがあるが,回線のせいかどうかはよくわからない。気になったら,相手からかけ直してもらえばよいのだ。(^_^;)
 まず,「安心だフォン」のアクセスポイントとしてあらかじめ「KDDIデータ・オン・デマンドサービス」の電話番号を登録しておく。使いたいときは,まずそこに電話をして,さらに相手先の電話番号を入力すればよい。(以前は,相手先電話番号入力の前に,パスワードの入力が必要だったが,それに比べるとずいぶん簡単になった。)返信もワンタッチというわけにはいかず,上記の2段階になる。まあ,この辺は仕方のないところだ。悪質なワン切りにすぐに返信できないので,かえってよいかもしれない。
 入会して約1年,途中でKDDIのアクセスポイントが変わったりしてはいるが,便利に使わせていただいている。(アクセスポイントが変わると,2,000円払って「安心だフォン」の通話先電話番号を変更しなくてはいけないのだ。もっとも,このときは2,000円分のサービスが「スーパーテレフォン」より提供された。この対応はなかなか好感が持てる。というか,それだけ利用者が多いということだろう。)
 私の場合,もともと「安心だフォン」で足りてしまうような交際関係だから,月々の使用量はせいぜい300円くらいのものではあるが,いざというときにどこにでも電話がかけられるというのは心強い。

(2002年3月)

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