セーターで巡る東海道五十三次
日本橋(朝の景)

ここでは、品川宿のセーターを制作する過程をご紹介します。

1.毛糸選び
原画を見て、毛糸の質感や色や太さなどを決めます。
独特のぼかしを表現するには、たくさんの糸が必要ですが、あまり糸数が多いと絡んで大変になるので、どの部分を違う色にするかの見極めが重要です。
品川宿原画

2.デザイン画の作成
原画の上に、碁盤の目状に線を書いたトレーシングペーパーを乗せ、モザイク画やタイル画のようにデザインを描きます。
パソコンを使えば簡単かと思って試したこともありますが、色遣いなど人間の目でないと決められないこともあり、結局アナログ手法が「急がば回れ」のようです。
品川宿デザイン画

3.編み込み
糸を替えながら、デザイン画に基づいて編み込んでいきます。
仕上がるまでは、色の数だけ毛糸玉がつながったままの状態になり、絡まったら大変なことになることが想像できるかと思います。
上:表面、下:裏面
制作途中表面
制作途中裏面

4.縁取り
刺繍で輪郭を付けていきます。
簡単なように見えますが、下地を生かすためには糸の太さや角度など、ちょっとした選択が原画に近づくポイントとなります。

品川宿セーター完成

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