UPDATE 2007.10.1

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K-Bahn  

Mariazellerbahn(マリアツェル線)


国鉄マリアツェル線はWien(ウィーン)の西、60KmのSt.Poelten(ザンクトペルテン)を起点にし
て、山間の巡礼地Mariazell(マリアツェル)に向かう85kmの電化路線である。線路はさらに9km
先のGusswerk(グスヴェルク)まで伸びていたが、私が訪ねた頃は定期列車は走っていなかっ
た。
また、起点より12kmのOber Grafendorf(オーバー・グラフェンドルフ)よりGresten(グレーシュテ
ン)へ向かう非電化支線Grestener Lokalbahnが延びている。
マリアツェル線の歴史は古く1898年に非電化路線としてKirchberg(キルヒベルク)まで開業、そ
の後2度の延伸で1907年に全通している。
電化は早く、1911年、交流(6500v 25Hz)方式より完成し、珍しい凹型電気機関車牽引による
運行を開始した。
私が訪ねた頃はまだ旅客列車は全列車電気機関車牽引であった。急峻な山岳路線を、小型
の電気機関車がロッドの音も軽やかに、かわいらしい客車を牽いて走り抜けていた。

起点 St.Poelten(ザンクトペルテン)にて
右手が国鉄の幹線ホーム。
マリアツェル線のプラットホームは島式1面。今まで標準軌間のレールを見てきた旅行者にとって760mmの軌道はひときわ小さく感じられた。
列車は茶色の客車で組成された普通列車。

分岐駅Ober Grafendorf(オーバー グラフェンドルフ)
グレーシュテン(Gresten)へ非電化支線が分岐するオーバー・グラフェンドルフ(Ober Grafendorf)駅。
左の列車がグレーシュテン行き。2095型DLの後部に客車が2輛、その後ろに2093.01という超骨董級のDLがつないであった。

途中駅の交換風景
山間に僅かに広がった平地にあるLaubenbachmuehle(ラウベンバッハミューレ)駅。
双方の列車が停まると構内は静寂に包まれる。
ロッド式機関車が走るのでレールの外側が垂れた油で黒く汚れている。
駅本屋に接した木造部分は貨物倉庫である。

保線用モーターカーが続行運転  
客車に揺られている時、ふと後ろを見たらモーターカーが追い駆けていた。
日本国内の側線においても違和感のない可愛いモーターカーであった。

山間の小駅
Erlaufklause(エルラウフクラウゼ)の駅本屋。
無人駅であるが建物は整備が行き届く。外壁にある黄色い箱は郵便ポスト。

山間を行く1099型電気機関車
ザンクトペルテン(海抜267m)を出て列車は起伏の少ない田園地帯を行く。
しかし、起点より40kmを過ぎた辺りから次第に山容が迫り、勾配区間の連続となる。周囲は針葉樹林が多く、印象は黒い森である。
ピークはGoesing(ゲージンク)手前で、海抜891.6m。これから先は若干の上下を繰り返す。
写真はダム湖が近いErlaufklause(エルラウフクラウゼ)付近のトラス橋を行く上り列車。
急行用の客車も普通列車に使われているが、車内は同一仕様である。
余談となるが、この機関車に親しみが持てると思ったら、どこかカツミ模型自由形EB58型に似てはいまいか?

マリアツェルに向かう普通列車
Erlaufklause(エルラウフクラウゼ)付近を行く下り普通列車。
客車は閑散時間帯でも余裕を持った輛数が連結されていた。
小荷物輸送や郵便輸送も行われており、全長の短い荷物車、郵便車がつながれていた。

Mariazell (マリアツェル)に到着 
定刻どおり下り列車が到着した。
今にも泣き出しそうな空の下、まばらな乗客が出口へ消えると、構内はひっそりと静まり返る。

顔を揃えた電気機関車
マリアツェル構内に並ぶ1099型電気機関車。
定期列車の終着駅はここマリアツェルとなっていた。
構内には多くの側線、機関車の停泊所があり主要駅の様相である。

1099型電気機関車の足回り
武骨な車体台枠とロッド式動輪。全長10.9mの小柄な機関車だが、C-Cの6軸駆動である。
1099型は電化完成時にE1〜E16として登場。茶色い凹型車体で異彩を放っていた。
その後1099型に改番、1959年から1962年にかけて現在のような車体に更新された。
事故で廃車となった15号機を除き現役として活躍している。
1099型電気機関車の諸元
製造 Krauss Linz 1911年〜1914年
全長 10.9m
自重 49t
出力 600PS

下り列車が到着 
終点マリアツェル駅構内へと進入する普通列車。
この編成は茶色の客車で編成されている。
左手には小さな鉄道博物館があり、動態保存の古典的な車輛が並んでいた。

1099型電気機関車を2エンド側から見る
車体の割りに大柄なパンタグラフである。
屋根上のラッパが横を向いているのが面白い。

2等客車
茶色の客車は普通列車用。
車内は中央で仕切られ喫煙、禁煙に分けられている。
座席は固定式クロスシートでモスグリーンのビニール張り。

急行用1,2等合造客車
窓上に黄色の帯のある部分が1等客室。
急行用のためか、2等客室の座席も赤系統のモケット張りである。しかし実際には普通列車にも使われていた。

犬と三輪車
三輪車に乗った子供が機関車見物をしていた。

駅前広場
駅本社は堂々として立派だ。もちろん鉄道開業当時からの建物である。
大聖堂を中心としたマリアツェルの集落は左手の駅前広場を出て画面奥へ進むこと20分くらいの場所である。
道の途中から、更に続く線路が眼下に見えた。定期列車はないものの、きちんと整備されていた。シーズン時期には蒸気機関車が運行されるようであった。

模型と書籍
模型はROCO社の1/87、9mm仕様。実物同様ロッドの動きが楽しい。
書籍はウィーンの出版社Verlag Josef Otto Slezak社が出しているSchmalspurig nach Mariazell。表紙には凹型時代の1099型が。




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