Pinzgauer Lokalbahn(ピンツガウ地方線)


Salzburg(ザルツブルク)の南約50kmにある湖畔の村 Zell.am.See(ツェルアムゼー)を起点にす
るのがここでご紹介するPinzgauer Lokalbahn(ピンツガウ地方線)である。
この路線の開業は1898年、路線長は54kmで、気動車やDL牽引の客車列車が約1時間半をか
けて谷の入口Krimml(クリムル)までを結んでいる。
ここも例外でなく、夏場を中心に蒸気機関車牽引の臨時列車が運行され、谷間に汽笛を響か
せている。


山間を行く気動車
普段は気動車の単行が中心であった。
路線は山間の僅かな平地や牧草地を縫うように敷かれていた。
Neukirchen(ノイキルヒェン)下り方にて。

村を抜けて
沿線には牧草地が目立つ。それらの農家と僅かな民家が鉄道に沿って散在している。
Neukirchen(ノイキルヒェン)付近にて。
撮影者談・・・この写真の撮影時、農家と納屋の間に気動車が収まるか緊張した・・・

Neukirchen駅の佇まい
Neukirchen(ノイキルヒェン)、つまり「新教会駅」である。
この路線は54kmの途中、駅はここを含めて3箇所だけで、残りは停留場扱いになっていた。側線の無い小さな停留所が1、2km毎に配置され、気動車が小まめに停車した。
写真の気動車は5090型。
1986年にBBC(BROWN BOVERI)で製造され、この当時5輛のうち5090.001〜003の3輛がこの線に、004、005がWaldviertel(ヴァルトフィアテル線)に配置されていた。全長は18.3mである。
この気動車の姉妹車が私鉄ナロー各社に導入されている。

ナロー区間に乗り入れる標準軌の貨車
狭軌線に標準軌の貨車が乗り入れるのはヨーロッパでは一般的なこと。
線路幅が異なっても、積荷を載せかえることなく運んでしまう合理的な発想だ。貨物輸送にできる限り鉄道を活用しようという、物流に対する社会の考えが感じられる。
貨車が載っているのは「Rollwagen」(ロール車)と呼ばれる専用台車で、前後に見える太い丸棒状の連結棒で機関車に牽かれる。標準軌との連絡駅にはこの台車に貨車を導く専用の側線がある。
「Rollwagen」にはボギー貨車を運ぶも大型のものもある。

標準軌の車輪の載せかた
この写真をご覧になれば、車輪がどのように載っているかがお分かりでしょう。
ロール車の車輪は小径で、フレームの下に隠れるように取り付けられている。

終着駅 Krimml にて
線路の行く手に谷が迫り、「もう進めませんよ」となってKrimmlに着いた。
駅本屋、貨物倉庫、側線、機回し線がありローカル線の終着駅として好ましい佇まいを見せていた。
Krimmlの村はここから数km歩いた先にある。




■ピンツガウ地方線サイト(LINK)


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