シュトス線 Die Stossbahn

ガイス線ガイスからアルトシュテッテン・シュタット(Altstaetten Stadt)へ向かう支線で、シュトス
線(Die Stossbahn)と呼ばれる。
 この路線は1887年、アルトシュテッテン国鉄駅(Altstaetten SBB)より市庁舎(Altstaetten
Rathaus)まで開業。1911年にガイス〜アルトシュテッテン・シュタット間が開業。そして1912年
市庁舎〜アルトシュテッテン・シュタット間が開業して全通している。
 その後市外路面区間である国鉄駅〜アルトシュテッテン・シュタット間が1975年に廃止され現
在の路線になっている。
 この路線もガイス線同様に1989年までSGA鉄道による経営であったが、現在はAB鉄道に吸
収されている。
 シュトス線の楽しさは何といっても急勾配を進む点で、標高914mのガイスを発車した電車は
946mのシュトス(Stoss)まで上ったあと、標高469mのアルトシュテッテン・シュタットまで一気に
坂を下るのである。シュトスから下る区間で展開する雄大な車窓風景は一見の価値がある。

 ■シュトス線(Die Stossbahn)
  総延長:7.650km
  最大勾配:160‰ (ラック方式:リッゲンバッハ)
  開業初年:現在の区間は1911年に開業

ガイス駅に停車中のシュトス線電車
右の単行の電車がシュトス線の電車、ABDeh4/4 8。
この形式は1953年製で全長は15.8m。
小柄な電車だが「クモロハニ」である。
同形式は6〜8の3輛がみられた。
1991-4

平地を背景にした雄大な眺め
クロイツシュトラーセ(Kreuzstrasse)の駅を見下ろす。
眼下にオーストリアへ続く平野が望まれる。
終点のアルトシュテッテン・シュタットの町並みもこの中にある。
下る電車の車窓には眼下の平野へゆっくりと舞い降りるような情景が展開し、思わず息を呑む。

さて、コンクリートの塊が5個と地面から突き出た鉄柱が見えるが、これは戦車の侵入を阻止するバリケード。大きな建物は軍事関係の施設であろうか?平和な美しい情景の中にも「永世中立国スイス」の緊張が垣間見られる。
1991-9

ラックレールの終端部分
クロイツシュトラーセ駅からアルトシュテッテン・シュタットまでは160‰を含めて急な下り勾配が続く。
ここがラックレールの終端で、進入する電車は歯を損傷しないように最徐行ですすむ。ラックレールの終端部は車軸のピニオンに無理がかからないようにバネで上下するようになっている。
「A」はラックレールの始まりを示すもの。
1991-9

早朝の小駅へ下り電車が進入
無人の小駅アルター・ツォル(Alter Zoll)。
小鳥のさえずりが響く朝靄の中、ラックレールのうなり音を響かせて6号が入ってきた。
1991-4

急勾配の具合
背後の家と比べると急勾配の様子がよく判る。
1991-9

アルトシュテッテン・シュタットの町を背後に
西日に町並みの白い壁がまばゆい。
教会の二つの尖塔が街の中心。
歩くのも息が切れるような急勾配を8号車が荷物車1輛を従えて登ってきた。
この8号車、4月の撮影時には車体標記が「SGA」であったが、この時には車体塗装をし、「APPENZELLER BAHNEN」になっていた。
1991-9

アルトシュテッテン・シュタットにて
構内で折り返しの時間まで一休みするABDeh4/4 8。
登場時は上がクリーム、腰がグリーンのツートンであった。
アルトシュテッテン・シュタットは古い建物が目抜き通りに並び、落ち着いた佇まいである。
宿に泊まって夜窓を開ければ、ラックレールを行く電車の響きを聞くことができる。
1991-4



Die Appenzellerbahn

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