エチオピア帝国は、長い混乱期を経て19世紀に再び統一された。そして1886年からメネリクU世によってアディス・アベバが建設され、新しい首都となる。メネリクU世はアドワの戦いでイタリアを退け、エチオピアの独立を守った皇帝でもある。
 1930年に即位したハイレ・セラシエ皇帝も、大戦中の一時期を除いてエチオピアの独立を守り、日本の皇室とも親交が深かったが、1974年の軍事クーデターの際に暗殺され帝国の歴史は終わった。

アディスアベバ自治区
 アディスアベバ  
 アディスアベバは標高2300m程度。涼しいのかと思ったが、そんなことはなかった。人口200万人だが、大都市というより地方都市の市街地が広がったという印象だった。
 新しい街なので見どころは少なく、博物館を除くと聖ギオスリス教会だけが見学コースに入っていた。ここは1896年に対イタリアの戦勝を記念して建立されたもので、聖ギオルギスはエチオピア正教の守護聖人である。八角形の外観で、中では色鮮やかな絵や儀式の際の太鼓などを見せてもらえた。
2011.5 聖ギオルギス教会 2011.5 聖ギオルギス教会内部
 ここは最後の皇帝ハイレ・セラシエの宮殿だった建物で、今は博物館になっている。民族的なものから宗教画、さらに皇帝の寝室・浴室など、いろいろなジャンルのものが展示してあった。内部撮影禁止で写真は外観だけである。   東アフリカ最大規模といわれるマーケット。マーケットめぐりも旅の楽しみの1つだが、ここは治安が悪くバスの車窓からの見学のみだった。
2011.5 国立民族学博物館 2011.5 マーケット

エチオピア帝国 -アディスアベバ