群馬県にある、赤城山、榛名山、妙義山を総称して、上毛三山と呼ぶ。このうち赤城山と榛名山は火山で、記録に残る噴火はないが活火山に分類される。一方、妙義山は火山ではないが、下仁田を含む本宿カルデラを形成した火山活動による溶岩が浸食されたもの。近くにある荒船山も同じ成り立ちである。

 
赤城山
 赤城山は、前橋市の北側にあり、最高峰の黒桧山を始め、駒ヶ岳、地蔵岳、荒山、鍋割岳など多くの峰々やカルデラ湖などがある複成火山。約50万年前から火山活動が始まったとみられ、現在のカルデラが形成されたのは約5万年前だと考えられている。
 群馬県庁の展望台に上ると、手が届きそうなほど近くに赤城山の堂々とした山並みが見えていた。赤城は新幹線や麓の街からも見えるが、建物が邪魔だったりしてなかなかいい写真を撮ることができなかったので、ようやく撮れた写真である。
2010.1 群馬県庁より
 黒桧山(1828、百名山)
 1998年に登頂。バスで大沼のほとりまで行くと、山頂まではあっという間である。歩き足りないので駒ケ岳方向に歩いていったら、見事に下る道を間違えて少し慌てた。お手軽な山歩きだったが、日光白根方向の眺めがよく気持ちよかった。

<登山口12:30-13:15黒桧山13:30-駒ケ岳-14:45駒ケ岳登山口> 
1998.10 大沼より 黒桧山  1998.10 黒桧山より
右が地蔵岳、左は小地蔵岳
1998.10 山頂より
左が日光白根、中央手前に皇海山、右奥に男体山と女峰山
 荒山(1572)、鍋割山(1332)
 赤城の連山のうち、南西にある山。渋川側からではいちばん目立つ山となる。
2022.12 祖母島付近より 左:荒山、右:鍋割山
榛名山
 榛名山も、赤城山と同じく多くの峰々やカルデラ湖などがある火山。最高峰は外輪山の西寄りにある掃部ヶ岳で、南には天目山、東には相馬山、北には烏帽子ヶ岳などがある。
 掃部ヶ岳(1449、二百名山)
 下は南東側からの眺め。この角度から見ると横幅がとてもある。
2010.1 群馬県庁より
 榛名富士(1390)、相馬山(1411)
 カルデラの中央にそびえる山。社員旅行だったのでリフトに乗ってぞろぞろと登ると、富士山がくっきり見えていて驚いた。
 
1998.11 榛名富士より 相馬山 1998.11 榛名富士より
右は二ツ岳 奥に赤城山 
 十二ヶ岳(1201)、子持山(1296) 
 左が十二ヶ岳、右子持山。吾妻川をはさんで榛名山の北側にある。伊香保の温泉の裏側にある高台からよく見えていた。
 1998.11 伊香保温泉より
妙義山
 相馬岳(1104、二百名山)   
 妙義山も単独の山ではなく、最高峰の相馬岳や金鶏山、金洞山などが集まったもの。溶岩が浸食された奇岩の宝庫である。見る角度によって、全く異なる山に見える。
2004.11 横川より 2006.10 松井田付近より
 金鶏山(856)
 妙義山の山頂は、岩登りの自信がないと登れないので、中腹をハイキングした。石門と呼ばれる天然のアーチが大小いくつもあり、中を通れるところもあってなかなか楽しめた。
1998.5 1998.5 石門
荒船山
 荒船山(1423、二百名山)
 妙義山の南西、埼玉と長野の県境にある。本宿カルデラを取り囲む山の1つである。妙義山と同様に溶岩の浸食によって形成されたもので、テーブルマウンテンのような特異な姿。また遠望しただけなので、目立つ山でなく、後で写真を見て山名がわかった。
2003.10 蓼科より
 御荷鉾山(1286)
 上武山地と呼ばれる、下仁田の南側の尾根にある。右奥の右側の山が主峰の御荷鉾山で、「みかぼ」と読む。冬桜で有名な鬼石だが、まわりの景色も素晴らしかった。
2004.11 鬼石桜山より

上毛三山