トルコ中部のアナトリア高原には、紀元前1700年頃ヒッタイト王国が現れ、世界で初めて鉄を使うことによって勢力を伸ばした。そしてメソポタミアのバビロン第1王朝を滅ぼし、オリエントの覇権を賭けて紀元前1285年にはエジプトのラムセス2世と戦うほどの強国になったが、その数十年後には突然滅び去った謎の多い文明である。

 BC1680年頃 ヒッタイト古王国成立
 BC1595年頃 メソポタミアのバビロン第1王朝を滅ぼす
 BC1450年頃 ヒッタイト新王国成立
 BC1285年頃 カデシュの戦い、エジプト軍を撃退する
 BC1190年頃 滅亡

トルコ・アナトリア地方
 ハットゥシャ遺跡(世界遺産)  
 ハットゥシャはヒッタイトの首都で、ヒッタイト時代の数少ない遺跡の1つでもある。遺跡としては残っているものが少なく、一般的な観光ルートからも外れているが、謎めいたヒッタイトの首都をひと目見たかったので計画に組み込んだ。
 アンカラではバスターミナルが移転しており、目指すバスを見つけるのに一苦労。バスは完全なローカルバスで、水、チャイ、香水、お菓子などいろいろなサービスを受けながら3時間ほどでスングルルに到着した。ここから遺跡のあるボアズカレの街までは、バスが無いのでタクシーを捜してと、行くまでがなかなか大変であった。遺跡は思った以上に広く、車がないとまわれそうにない。特に高い所から見た遺跡全景は、高原の風景に溶け込んでい気持ちがよく、今は土台だけだが色々なことを想像させられて印象深いところであった。
1997.7 ハットゥシャ全景 1997.7 獅子門
1997.7 大城塞(ビュユク・カレ) 1997.7 大神殿跡
 ☆世界遺産「ハットゥシャ」 1986年登録
 ヤズルカヤ  
 ヤズルカヤはハットゥッシャのすぐそばで、ヒッタイト時代のレリーフが残る。レリーフは大きさがばらばらだが思ったよりくっきり見えていた。
1997.7 ヤズルカヤのレリーフ 1997.7 ヤズルカヤのレリーフ

ヒッタイト王国