アンデスの最南端は、そのまま南米最南端のパタゴニアとなる。標高こそ3000m程度であるが、氷河に削られた荒々しい山の風景が広がっている。

パイネ
 パイネ・グランデ(3050、世界百名山) 
 パタゴニアの中でも、パイネ国立公園はいちばん行きたかった所である。計画を立てる段階でも、本当は国立公園内に泊まりたかったが空きが無いので、晴れたパイネを見られる確率が少しでも高くなるようにと、プエルトナタレスの街から2日間パイネまで往復するプランにした。しかしそんな心配は無用とばかりに1日目からよく晴れ、東のアマルガ湖からノルデンフェールド湖、サルトグランデ、グレイ湖と西に移動しながらパイネの山々を心ゆくまで眺めることができた。2日目ははじめ天気が悪かったが、ペオエ湖の遊覧船に乗っているとだんだん晴れ間が出てきて、また違った角度からの山々を楽しんだ。
2006.12 ノルデンフェールド湖より
左の白い山がパイネ・グランデで、最高峰は右よりの少し雲に隠れている所、右手前はパイネの角
2006.12 レフヒホ・ペオエより 2006.12 グレイ湖より
右がパイネ・グランデ
 パイネの角(2600)  
 パイネ・グランデの東側にそびえる「パイネの角」は、その名のとおり天を突き刺すようでどこから見ても絵になる。ここだけはいつも雲がかからなかったので、ちょうどいい目印になっていた。
2006.12 レフヒホ・ペオエより 2006.12 サルト・グランデより
 パイネ・チコ(2640)  トーレス・デル・パイネ(2850)
 右がパイネ・チコで左はパイネの角。そして中央の雲の中にトーレス・デル・パイネが隠れている。  パイネのシンボルにもなっている3つの岩山で、ここだけは初日も雲がとれることはなかった。見ることができずに終わるかと半分あきらめていたが、2日目の帰りのバスの中から振り返ると、見事山頂まで姿を現していた。なお、この写真ではいちばん左の岩がほとんど見えてなく、もう少しいい角度の所では写真を撮り損ねた。
2006.12 ノルデンフェールド湖より 2006.12 アマルガより
エル・チャルテン
 フィッツロイ(3405、世界百名山)  
 パイネがチリ側の代表であるのに対し、アルゼンチン側を代表する山はフィッツロイとセロ・トーレである。この2つの山を見たくてカラファテに着くとすぐモレノ氷河にも行かずエル・チャルテンを目指したが、1日ハイキングは深い霧に時々吹雪という天気で山の影も見えなかった。翌日エル・チャルテンを発つ朝、ホテル前にフィッツ・ロイの一部が姿を現して、少しだけ気分が晴れた感じである。
2006.12 エル・チャルテンより 2006.12 エル・チャルテンより
フィッツ・ロイの西側の山々

パタゴニアの山々