カッパドキアは山ではないが、岩と砂のつくりだした美しい風景ということで、1つにまとめてみた。

  
アナトリアの山々
 カッパドキア(世界遺産)
 自然の奇岩と洞窟住居が混在する不思議な風景で、複合遺産。洞窟住居は、キリスト教徒がローマ帝国やイスラムからの迫害を逃れたところである。
 見所が点在しているため、まずはギョレメからゼルヴェ、パシャヴァーウとサイクリングをしてまわったが、ウチヒサールの丘には登ることができず、翌日のプライベート・ツアーで改めて訪れた。また少し離れたところにあるカイマクルの巨大な地下都市にも行き、モグラの気分を味わった。自由旅行だったので、どこでどんな風景と出会えるか、行ってみないとわからない楽しさがあった。
 
 1997.7 ゼルヴェ
1997.7 パシャヴァーウ 1997.7 ゼルヴェ
1997.7 ウチヒサールからの眺め 1997.7 ギョレメに残る壁画
 ☆世界遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」 1985年登録
 エルジェス山(3916)  
 トルコでは聖書のノアの箱舟で有名なアララト山が最高峰であるが、アナトリア高原にあるこの山も富士山より高い。カイセリからカッパドキアに向かう道でもよく見えていた。  
1997.7 カイセリより
コーカサス山脈
 カズベキ山(5033)  
 グルジアのハイライトの1つは、軍用道路を北上してコーカサス第2の高峰カズベキ山を見ること。しかしこの日がいちばん天気の悪い日で、カズベキ山どころかすぐ近くの山も雲に隠れている。最後には雹まで降ってきたが、帰る途中でようやく晴れ間ものぞき、辛うじて雪山を1つだけ見ることができた。  
2011.8 カズベキ山のある方向 2011.8 コーカサスの山並み
アルメニア
 アララト山(5165、世界百名山)  
 アララト山は、ノアの方舟がたどり着いたと言われる伝説の地である。敬虔なキリスト教徒であるアルメニア人にとっては、長い間心のよりどころであったが、今は山全体がトルコ領で、目の前にあるのに近づけない山となってしまった。一目見てみたいと前々から思っていた山の1つである。
 夕方、セヴァン湖の観光後に首都エレヴァンへ向かっていると、突然雲1つないアララト山が現れた。この日はホテルに向かうだけだと油断していたので、慌ててバスを降りて写真を撮る。大アララト、小アララトともに山頂まで見えていて非常にラッキーであった。
2011.8 エレヴァン郊外より 2011.8 エレヴァン市内より
 翌朝は、アララト山が見える確率が少しでも高くなるように、早起きをしてホル・ヴィラップ修道院に向かった。しかし残念ながら雲をかぶって山がほとんど見えない。仕方なく修道院の中を観光していると、少しずつ雲がとれて山の形が見えてきた。山頂こそ隠れているがまずまずの風景である。  
2011.8 ホル・ヴィラップ修道院とアララト山
イラン
 ダマバンド(5671、世界百名山)  
 テヘランの空港を飛び立つとすぐ、テヘラン市街地の向こうにアルボルズ山脈が見えた。最高峰ダマバンドは富士山のような美しい円錐形が特徴なので、右の方に少し顔を出しているのがそうではないかと思う。  
2012.5 飛行機より

コーカサス山脈、アナトリアの山々