国鉄時代に工事が凍結された、阿佐東線を引き継いで開業させた第三セクター。途中駅が1駅のみのミニ鉄道で、全国で最も利用者が少ない鉄道であった。利用促進のため、全国で初めてDMVが導入されることになり、2020年11月をもって気動車による運行を終了。2021年12月からDMVの営業運転が開始されている。
 
2022.12 阿波海南〜海部間
車両
 ASA-100・200形
 阿佐東線開業時の車両で、全長17.75m。新潟鉄工所製で、土佐くろしお鉄道TKT-8000形とほぼ同設計である。101と102は同一車体のセミクロスシート車だが、201はソファ席やカラオケを装備したイベント仕様となっている。2008年に201が脱線事故をおこし、廃車となっている。101は、気動車の運行終了後は海部駅に留置されている。
   
2003.2 宍喰駅  2022.12 海部駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
ASA-100形 101 1 新造 1992.3
ASA-200形 201 1 新造 1992.3 2008.11
 ASA-300形
 事故をおこした201の代替として、高千穂鉄道のTR-201を譲り受けたもの。全長16.3mの、新潟鉄工所製NDCシリーズである。カラオケを装備したイベント仕様になっている。気動車の運行終了後は、宍喰駅に留置されている。
 
2017.11 海部駅
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
ASA-300形 301 1 高千穂TR-201 2009.8
 DMV93形
 2021年12月に営業運転を開始した、世界初の実用DMV。車体はトヨタ自動車のマイクロバスがベースとなっており、全長8.1m。阿波海南駅と甲浦駅にモードチェンジ設備があり、バスモードを合わせると阿波海南文化村から室戸岬まで約50kmの運行を行っている。
   
2022.12 阿波海南駅  2022.12 阿波海南〜海部間
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
DMV93形 931-933 3 新造 2021.12
形式別車両数
種類 形式 1995 2000 2005 2010 2015 2020  備考
DC ASA-100形 1 1 1 1 1 1
ASA-200形 1 1 1
ASA-300形 1 1 1
年表
 
  1988.9.9  阿佐海岸鉄道設立
  1992.3.26 阿佐東線:海部〜甲浦間8.5km開業
  2020.11.30 気動車による運行終了
  2021.12.25 阿波海南〜甲浦間10.0kmにてDMVによる営業運転開始

阿佐海岸鉄道