2016.1 富士急行下吉田駅
20系
 1958年に登場した、寝台特急向けの客車で、国鉄で初めて固定編成を前提とした。「走るホテル」と呼ばれ、「ブルートレイン」の名を定着させている。車体は鋼製の大断面準張殻構造。電源車を連結する集中電源方式を採用した。新製時から冷房も備えている。台車は、空気ばねのTR55。473両が製造された。
 
 新製車
 1980年に定期の特急運用が無くなり、1986年には定期の急行運用も消滅した。JR東日本に34両、JR西日本に63両引継がれ、JR東日本ではカートレインにも使用されたが1996年に消滅。1997年にJR西日本で最後の運用が行われた。

  1958.10.1 20系による寝台特急「あさかぜ」運転開始
  1964.10.1 東北線に寝台特急「はくつる」運転開始
  1968.10.1 日本海縦貫線に寝台特急「日本海」運転開始
  1978.2.1  「あさかぜ」20系運用終了
  1980.10.1 「あけぼの」20系運用終了により定期特急運用が無くなる
  1986.11.1 急行「だいせん」「ちくま」「かいもん」「日南」運用終了により定期運用消滅
  1997.11.29 快速「さよなら20系客車」運転
   
1984年頃 上野駅(右の車両)  左から カニ22形、ナハフ20形、ナハネフ22形
○ナハネフ22-1
 1986年に廃車となったもの。鉄道博物館で展示されており、博物館にある唯一の緩急車である。

○ナシ20-24
 1980年から大阪の交通科学博物館で保存されていたもので、交通科学博物館の閉館後は京都鉄道博物館に移設されている。
   
 2015.12 ナハネフ22-1:鉄道博物館  2016.6 ナシ20-24:京都鉄道博物館
○ナロネ21-551、ナロネ22-153、ナハネ20-132
 根室本線旧線の新内駅跡で、SLホテルとして利用されていたもの。現在は狩勝線ミュージアムと名を変えている。9600形のSLもいっしょに保存されている。

○ナハネ20-347
 天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅で、キハ20-443とともに保存されている。
 
2011.7 ナロネ21-551、ナロネ22-153、
ナハネ20-132:新内駅跡
2021.9 ナハネ20-347:天竜二俣駅 
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
ナロネ20 1-3 3 新製 1958.8-9 1976.1 1等個室寝台車
ナロネ21 1-4
51-55
101-147
151-153
59 1958.8-70.8 1996.7 1等開放式寝台車
ナロネ22 1-3
51-55
8 1959.6-63.5 1978.10 1等個室・開放寝台車
ナハネ20 1-49
51-91
101-149
201-249
301-364
252 1958.8-70.9 1998.3 2等寝台車
ナハネフ22 1-26 26 1964.5-70.8 1998.3 2等寝台緩急車
ナハネフ23 1-20 20 1964.5-70.8 1997.7 2等寝台緩急車・切妻
ナロ20 1-5
51-54
9 1958.8-60.7 1976.1 1等座席車
ナハ20 1,51,52 3 1958.8-9 1971.3 2等座席車
ナハフ20 1-6
51-53
9 1958.8-60.7 1972.3 2等座席緩急車
ナハフ21 1-4
51-56
10 1959.6-63.5 1968..10 2等座席緩急車・切妻
ナシ20 1-29
51-57
36 1958.8-70.8 1987.3 食堂車
マニ20 1,51,52 3 1958.8-9 1977.12 電源荷物車・17.5m
カニ21 1-21,25-27
122-124
51-52
29 1959.6-70.9 1985.11 電源荷物車・20m
カニ22 1-3
51-53
6 1960.6-63.5 1979.7 電源荷物車・パンタあり
 改造車
 改造車は、座席車を寝台車に転用したものが多い。また、1000番台は夜行急行列車が10系から12系に置き換わるのに伴い、12系と併結できるように改造したもの。1980年代になると夜行急行列車の廃止が進んだため、活躍の期間は短かった。
  
1993.10 青森駅  
○ナハネフ22-1007
 1000番台の緩急車で、1987年に廃車となった。福岡市の貝塚公園で保存されている。屋外で見られる貴重な車両である。
 
2016.6 福岡市貝塚公園
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
ナハネ20 501-503等 10 ナロ20
・ナハ20
1968.8-72.3 1977.11 寝台車化・新造車体
1126等
2220等
22 0番台 1977.12-78.12 1987.2 12系との併結改造
ナハネフ20 2-4 3 ナハフ20 1964.9-65.9 1975.6 寝台車化
ナハネフ21 1,3,4
51-53
6 ナハフ21 1964.9-65.3 1978.5 寝台車化
ナハネフ22 501-505 5 ナハフ20 1968.9-71.3 1981.2 寝台車化・新造車体
1002等 11 0番台 1977.12-78.12 1987.2 12系との併結改造
ナハネフ23 501-504 4 ナハフ21 1968.8-10 1981.2 寝台車化・新造車体
1009等 3 0番台 1978.5-7 1987.2 12系との併結改造
ナハ21 1-16 16 ナロネ21 1977.10-79.2 1987.2 急行向け座席車化
マヤ20 1-3
10-12
6 オハシ30
スハ32
1963.5-69.3 1975.2 簡易電源車
カヤ21 2等 18 カニ21 1976.7-78.10 1998.3 CP搭載化
14系
 1971年に登場した特急向け車両で、12系と同じ分散電源方式を採用した。寝台車と座席車があり、座席車は簡易リクライニングシートを採用している。台車は12系と同等のTR217Cである。
 しかし、1972年11月の北陸トンネル火災により、分散電源方式の危険性が認識され、2年ほどで増備が一時中断する。1978年に、防火対策を強化した14系15型が製造されるが、これをもって製造を終了している。 
 14系寝台車
 1972年3月に、「さくら」「みずほ」「あさかぜ」で本格的に運用を開始した。10月には「あかつき」にも投入されるが、増備はここで終了。1975年に「あさかぜ」に代わって「いなば」「紀伊」に投入され、78年には東北・北陸方面にも投入されて、国鉄時代はほぼこの体制で推移した。
 14系の最後の定期運用は「北陸」で、2010年3月に営業運転を終了している。

  1971.9.30 実用試験として営業運転開始
  1972.3.15 寝台特急「さくら」「みずほ」「あさかぜ」にて本格的に運用開始
  1972.10.2 寝台特急「あかつき」運用開始
  1975.3.10 寝台特急「いなば」「紀伊」運用開始、「あさかぜ」運用終了
  1978.10.2 寝台特急「ゆうづる」「北陸」「北星」運用開始
  2008.3.15 「あかつき」廃止
  2009.3.14 「はやぶさ」「富士」廃止
  2010.3.13 「北陸」廃止
 
1984年頃 北陸
 形式 番号 両数  前歴 登場  消滅  備考
オロネ14 1-14 14 新製 1972.3-8 1999.12
オハネ14 1-106 106 1971.9-72.9 2010.9
スハネフ14 1-54 54 1971.9-72.8 2013.8
101-103 3 オハネフ24 1977.3 2014.3 24系編入
オシ14 1-14 14 新製 1972.3-7 1999.12
 14系座席車
 12系は急行向けの固定クロスシートであったことから、特急向けリクライニングシート車として製造されたのが14系座席車である。1972年に登場し、325両が製造された。
 特急型車両であるが、定期特急運用は無く、臨時特急と急行、団体等で活躍した。北海道と四国以外のJR各社に引継がれ、JR四国も後に14系座席車を導入している。0番台が最後まで残っていたのは四国で、2016年3月にすべて廃車となった。

  1972.11.16 臨時特急「しおじ」にて営業運転開始
  1975.3.10 急行「雲仙」「西海」等にて定期運用開始
   
1984年頃 臨時はつかり  1986.8 臨時ゆうづる:上野駅?
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オハ14 1-209 209 新製 1972.9-74.10 2016.3
スハフ14 1-63 63 新製 1972.9-74.10 2016.3
オハフ15 1-53 53 新製 1972.9-74.10 2016.3
 14系15型
 防火対策を強化したもので、製造は1978年の63両のみ。「あかつき」をはじめ、おもに関西から九州方面の列車で運用された。

  1978.10.2 寝台特急「あかつき」にて営業運転開始
  1984.2.1 早岐から向日町へ転属、寝台特急「明星」運用開始
  1986.11.1 寝台特急「彗星」運用開始
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オハネ15 1-42 42 新製 1978.7-9 2014.2
スハネフ15 1-21 21 新製 1978.7-9 2010.4
24系
 分散電源方式の14系寝台車に防火対策の問題があったことから、再び集中電源方式を採用して登場した、寝台特急向け車両。車体は14系寝台車とほとんど同じである。台車も14系と同じTR217C。1973年に登場した。
 24系
 1973年のみ製造されたグループで、3段式寝台車。登場時は向日町に配置され、「あかつき」「彗星」に投入。1975年の新幹線博多開業時に品川へ転属し、さらに翌年には青森へ転属して、その後はおもに東北地方で使用された。ほとんどの車両はJR東日本に引継がれ、2014年3月の「あけぼの」定期運用終了まで使用された。

  1973.10.1 「あかつき」「彗星」にて営業運転開始
  1975.3.10 品川に転属、「はやぶさ」「富士」「出雲」運用開始
  1976.10.1 青森に転属、「ゆうづる」運用開始
  1980.10.1 秋田に転属、「あけぼの」運用開始
  1982.11.15 「出羽」運用開始
 
1990.3 大曲駅? 
○オロネ24-2、オハネフ24-2
 「日本海」「あけぼの」等で使用されていたもの。2012年に廃車となり、いすみ市ポッポの丘で保存されている。工事中で近づくことはできなかった。
 
2017.4 オロネ24-2:いすみ市ポッポの丘
 形式 番台 両数  前歴  登場  消滅  備考
オロネ24 1-9 9 新製 1973.8-9 2013.3
オハネ24 1-67 67 1973.8-9 2015.11
オハネフ24 1-27 27 1973.8-9 2015.11
オシ24 101-105 5 1973.9 1988.4
701-705 5 0番台 1986.12-88.4 グレードアップ
マヤ24 10 新製 1973.8-9 1975.4
カヤ24 1-10 10 マヤ24等 1974.9-75.4 2003.12
 24系25型
 1974年に登場した車両は、B寝台が2段式寝台に変更されるなどのマイナーチェンジが行われたため、24系25型と呼ばれている。24系は白帯、25型はステンレス帯で、さらに25型の中でも0番台は折妻、100・200番台は切妻と、外観も少しずつ異なっている。
 登場時は向日町に配置され、「あかつき」「彗星」に投入。1980年まで増備され、「はやぶさ」「富士」「あさかぜ」「日本海」など多くのブルートレインで使用された。2014年3月に、「あけぼの」の定期運用が無くなり、0番台の定期運用が消滅。JR東日本所属の車両がまだ車籍を残しているが、営業は行われていない。また、「はまなす」で14系と混結されていたが、これも2016年3月をもって廃止されている。

  1974.4.25 「あかつき」「彗星」にて営業運転開始
  1976.10.1 品川に配置、「はやぶさ」「富士」「出雲」運用開始
  1977.9  広島に配置、「あさかぜ」「瀬戸」運用開始
  1978.10.2 「日本海」定期運用開始
  1980.10.1 青森に配置、「ゆうづる」運用開始
  2005.3.1  「はやぶさ」「富士」を14系に置き換え
  2008.3.14 「なは」廃止
  2012.3.17 「日本海」定期運用終了
  2014.3.14 「あけぼの」定期運用終了
  2015.1.4 臨時「あけぼの」最後の運行
1984年頃 上野駅 左:24系電源車、右:25型0番台電源車
1987.3 「日本海」:函館駅 1988.3 「瀬戸」:宇野駅
 形式 番号 両数  前歴  登場  消滅  備考
オロネ25 1-10 12 新製 1976.9-78.1 1人用A個室
オハネ25 1-91
101-246
237 1974.3-80.9 2015.3
オハネフ25 1-47 47 1974.3-76.9 2016.5
101-157 57 1976.7-77.9 2015.11
201-221 21 1977.12-80.9 2015.11
カニ24 0-25
101-116
41 1974.3-80.9 2016.7
車両配置表
20系
1958 1964 1968 1972 1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1995
青森 83 122 4 23
秋田       10 75 66 64 7 7  
尾久 62 57 109 80 81 65 34 11 11
品川 37 151 195 207 60 49 3 3 3
向日町 44 135
宮原 36 36 73 73 73 42 42 37
米子 12 12 12
広島 17 33 33 9 9
下関 21 66 64 17 17 22 21 21 21
熊本 13
鹿児島 12 12 12
14系寝台車
1972 1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015
札幌 25 25 10 13 13 13 2 2
釧路 4
尾久 85 85 39 41 41 69 34 23 23
品川 94 95 98 101 101 88 28 28
向日町 63 52 50 34 33 32
宮原 28 19 18 29 24
出雲 25 25 27
下関 1 1 1 1
早岐 87 88 63 63
熊本 49 49 13 31 15
長崎 34 28
14系座席車
1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025
札幌 49 49 40 34 15 20 20 20
釧路 7 5 4
旭川 3 4 4 4
函館 30 10 10 12 21 25
青森 32 53 32
秋田 38 38 39 58 12 12
新潟 12 12 12 12 12
尾久 49 49 43 43 94 101 80 71 53 6 2 2
品川 37 37 65 65 31 25 25
長野 13 7 6
沼津 13 13 13 13 12 6
名古屋 25 25 26 26 25 31 37 18
美濃太田 7 18 4
金沢 13 13
向日町 39 39 14 14 12 18 15 15 15 15
宮原 50 26 19 7 19 19 19 29 14 7 7 7
竜華 12 12 12 12
岡山 12 12 12 12 12
広島 25 25 26 26 25 24 15
下関 15 15
4 4
早岐 25
熊本 61 61 49 25 12 12 12
24系
1975 1977 1980 1982 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
札幌 29 42 47 47 47 27 26
青森 111 111 111 85 59 103 130 102 57 57 42
秋田 58 112 111
尾久 75 120 107 97 32 31 5
品川 111 111 146 146 149 71 72
向日町 91 91 114 91 65 19 19
宮原 60 60 60 57 86 95 81 83 80 32 31
広島 29 29 29 29 29
下関 40 40 40 40 41 68 33 33
長崎 2 2
熊本 52 55 52 52 51
鹿児島 67 67 62 23 1

特急型客車