信越本線の横川〜軽井沢間では、電車も無動力で機関車に牽引されていたが、両数が8両に制限されるなど大きな制約があった。このため、183系をベースに機関車との協調運転ができる電車として、189系が開発された。車体・機器は183系とほぼ同じである。
国鉄
 1975年に、「あさま」「そよかぜ」で営業運転を開始した。

  1975.7.1  「あさま」「そよかぜ」にて営業運転開始(10両編成)
  1975.12.9 「あずさ」運用開始
  1978.10.2 12両編成化
  1985.3.14 「あずさ」「そよかぜ」運用終了
1984年頃 特急「あさま」 2016.5 クハ189-506:碓氷峠鉄道文化村
 番台 M
188
M
189
 Tc
188
 Tc
189
Ts
189
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台 52 52  14 10 新製 1975.5-79.6 2019.6
100番台 13
500番台 14
50番台 3 Ts481 1978.9-86.12 2015.4
100番台 2 T481
600番台 2 T481
500番台 4 4 M484・485
1000番台 1 2 183系 1982.10-85.3 2009.4
1500番台 4 4 1 2
JR東日本
 北長野運転所/長野総合車両センター 
 JR発足後の1990年にはグレードアップ編成が登場し、あさま色へ変更される。1997年の長野新幹線開業後は、横川〜軽井沢間向けという本来の役目が無くなり、一部が「あずさ」に転用。しかし2002年には「あずさ」での定期運用も無くなって、快速「妙高」などの運用のみとなった。2015年に定期運用が無くなると、最後の4本のうち3本は間もなく廃車となるが、N102編成は2019年まで残り、最後の189系となった。碓氷峠鉄道文化むらに、保存車がある。

  1975.7.1  「あさま」「そよかぜ」にて営業運転開始(10両編成)
  1975.12.9 「あずさ」運用開始
  1978.10.2 12両編成化
  1985.3.14 「あずさ」「そよかぜ」運用終了
  1990.7   グレードアップ編成登場
  1997.10.1 「あさま」廃止、長野車の「あずさ」「かいじ」運用開始
  1997.10-12 9両編成4本が長野から松本へ転属
  2002.12.1 「あずさ」運用終了、N101-104編成のみとなる(6両編成、一部183系)
  2015.3.13 定期運用終了
  2019.3.28 最後の営業運転
  2019.6.25 全廃
1998.2 あさま色:直江津駅 2016.8 あさま色(N102):西八王子駅
 
2016.5 クハ189-506:碓氷峠鉄道文化村 2016.5 クハ189-5:碓氷峠鉄道文化村 
 番台 M
188
M
189
 Tc
188
Tc
189
Ts
189
 前歴  登場  消滅  備考
 0番台 51 51 14 13 国鉄 1987.4 2019.6
500番台 14  
100番台 2 13  
600番台 2  
1000番台 1
1100番台 2  
1500番台 1 2
 ※車両数はJR発足時のもの
 松本運転所 
 JR発足時は、189系の中間車のみ18両所属し、183系に混じって特急「あずさ」で運用されていた。1997年の北陸新幹線長野開業後は、役割を失った189系の一部がさらに転入する。しかし2002年までにすべて消滅した。
 番台 M
188
M
189
Tc
188
Tc
189
Ts
189
 前歴  登場  消滅  備考
0番台 1 1 国鉄 1987.4 2002.10
500番台 4 4
1500番台 4 4
 0番台 27 27 6 長野 1997-
100番台 1 5
500番台 7  
600番台 1  
1000番台 1
 幕張電車区/幕張車両センター 
 長野・松本の余剰車が多く転入。183系と混結で、「中央ライナー」向けC編成や房総特急の中間車となった。2009年の「中央ライナー」廃止により消滅している。
 形式  番台 M
188
M
189
Tc
189
Ts
189
 前歴  登場  消滅  備考
189系 0番台 20 20 3 長野
松本
2001.12-03.3 2009  
100番台       3
500番台 3
1500番台 1
 田町電車区/田町車両センター・大宮車両センター 
 波動用の167系を置換えるため、長野・松本・幕張から転入したもの。183系と混結で、「ムーンライトながら」や「ホリデー快速」などで運用された。2013年の田町車両センター廃止とともに大宮総合車両センターへ転出し、一部はさらに豊田へ再転属して引き続き使用された。
 形式  番台 M
188
M
189
Tc
189
 前歴  登場  消滅  備考
189系 0番台 8 8 4 長野
松本
2002.7-03.4 2013.9  
500番台 5
 豊田電車区/豊田車両センター 
 2003年1月に、団体臨時用のM50編成が運用開始。2013年には、首都圏の189系が整理され、M51・52編成も所属することとなった。この3編成はいずれも塗装が異なっている。2018年1月にM50編成、4月にM51・52編成が廃車となり、消滅した。

  2003.1.9 M50編成運用開始
  2013.8-9 M51・52編成転入
  2014.11  M52編成が国鉄色からグレードアップあずさ色に変更
  2018.1.25 M50編成最後の営業運転
  2018.4.22 M52編成最後の営業運転
  2018.4.27 M51編成最後の営業運転
2018.1 あずさ色(M50):上野原駅付近 2016.8 国鉄色(M51):東小金井駅
2016.6 グレードアップあずさ色(M52):新子安駅
 番号 M
188
M
189
Tc
189
 前歴  登場  消滅  備考
M50編成 2 2 2 松本 2002.12 2018.1 あずさ色
M51編成 2 2 2 大宮 2013.9 2018.4 国鉄色
M52編成 2 2 2 大宮 2013.8 2018.4 GUあずさ色
 ジョイフルトレイン
○彩野
 2003年に日光地区向けに改造された6両編成の車両。外装の変更と室内リニューアルが主で、大きな改造は行われていない。当初は小山に所属していたが、2006年に大宮に転属して東武線直通の特急「日光」「きぬがわ」の予備車となり、塗装も変更されている。E253系に置換えられて、2011年に廃車となった。
   
2010.4 「彩野」新塗装:高尾駅  「彩野」旧塗装
 名称 番台 M
188
M
189
Tc
189
 前歴  登場  消滅 備考
彩野 0番台 2 2 1 松本 2003.1 2011.8
500番台 1
車両配置表

1978 1980 1985 1987 1990 1995 2000 2005 2010 2015
長野 102 158 180 166 171 161 77 22 16 16
松本 18 10 13 47
幕張 32
田町 25 23
豊田 6 6 18
小山 6
大宮 6
189系