月から見えるとも言われる、人類最長の建造物、万里の長城。紀元前の秦の時代から建造されているが、現存するもののほとんどは明の時代に建てられている。モンゴルの支配から解放されてすぐの時代なので、北方民族に対する脅威を強く感じていたのだろう。全長9000kmと言われるが、もちろん観光客が訪れるのはごく一部である。

万里の長城(世界遺産)
 八達嶺
 北京に近いため、万里の長城といえばここを指すほどもっとも多くの人が訪れるポイント。ロープウェーからスライダーまであって遊園地のような所である。北京からの日帰りツアーで訪れた。
 八達嶺の手前まではホテルから1時間半ほどで到着したが、ここで駐車場待ちの大行列にはまる。しかしガイドが誰かと交渉をすると、間もなく先に通してもらうことができた。まずは北側の女坂を上っていくが、長城の上は人で埋め尽くされていてなかなか進めない。写真も人ばかり写って台無しという感じである。しかし、長城がはるか先まで続く様子はよくわかった。
2010.9 八達嶺 2010.9 八達嶺
 金山嶺  
 八達嶺は人が多いということはわかっていたので、静かな長城にも行きたかった。いちばん魅力を感じたのは断崖に建つ司馬台だったが、今は工事中らしい。ということで、そのすぐそばにある金山嶺への一日ツアーに申し込んだ。
 北京から離れているので朝6時出発。とはいっても6時半頃までは市内でピックアップを続け、トイレ休憩もはさんで9時半に到着した。さらに17分もかけてロープウェイで登ると、そこはもう別世界。崩れかけた長城がどこまでも続く、期待通りの風景が広がっていた。自由時間はたっぷり4時間あったので、司馬台が見えるところまでゆっくりハイキングを楽しんだ。
2010.9 金山嶺
2010.9 金山嶺 2010.9 金山嶺
2010.9 金山嶺 2010.9 左奥が司馬台長城 
 ☆世界遺産「万里の長城」 1987年登録

明・清王朝 -万里の長城