ベルギーの起源は9世紀に成立したフランドル伯領であるが、婚姻によりブルゴーニュ公国、次いでハプスブルグ家の所領となる。オランダと異なり独立ができないままナポレオン戦争でフランスに併合、さらに戦後はネーデルラント連合王国の一部とされた。1839年にようやく独立が承認された、若い国である。

 864年 フランドル伯領成立
 1369年 婚姻によりブルゴーニュ公国の一部となる
 1477年 婚姻によりハプスブルグ家の下に入る
 1797年 フランスに併合
 1815年 ウィーン会議、ネーデルラント連合王国の一部となる
 1830年 独立革命始まる
 1839年 オランダが独立を承認

ウェスト=フランデレン州
 ブルージュ(世界遺産)
 9世紀、初代フランドル伯の時代に建てられた城塞が起源で、12世紀に運河を建設したことで港町として繁栄していく。しかし15世紀以降は運河が埋まり、衰退していった。現在は、中世の町並みが残る美しい観光都市となっている。
 パリから移動して14時過ぎに到着。旧市街の道は馬車も走っていて歩きにくい。中心となるマルクト広場に着くと、1282年に建てられた鐘楼をはじめ、州庁なども並んで圧倒された。鐘楼の上に登ると、赤い屋根の旧市街と建ち並ぶ塔の風景が素晴らしい。なお、鐘楼は2件の世界遺産に重複して登録されている珍しいものである。
1992.8 1992.8 マルクト広場
1992.8 鐘楼 1992.8 鐘楼より
 ☆世界遺産「ブルージュ歴史地区」 2000年登録
 ☆世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」  1999年登録 2005年追加登録
ブリュッセル
 ブリュッセル(世界遺産)  
 ブリュッセルは交通の要衝として中世から発展し、1383年にブラバントト公の宮廷も遷された。中心にあるグラン・プラスは、13世紀に建てられた市庁舎をはじめ、1515年ブラバン公爵の建てた王の家などが並び、世界で最も美しい広場の1つといわれる。ちょうど広場全体が花々で彩られていて鮮やかだった。
1992.8 グラン・プラス 1992.8 市庁舎
1992.8 王宮
 ☆世界遺産「ブリュッセルのグラン・プラス」 1998年登録

ベルギー王国