美深と北見枝幸を結ぼうと名づけられた路線。ローカル線には珍しく新しい路線で、1964年にようやく美深〜仁宇布間が開業し、残る区間も1976年頃までにはほとんどの路盤が完成したが、営業することなかった。輸送密度82人、収支係数2804で、日本一の赤字路線として有名になった所でもある。
  1964.10.5 美深〜仁宇布間開業
  1981.9.18 第1次特定地方交通線として廃止承認
  1985.9.17 全線廃止 
  1965 1970 1973 1977 1980 1983
 輸送人員(千人/日) 0.4 0.2 0.2 0.1 0.79 0.47
 輸送密度(千人/日) 0.2 0.97 0.86 0.75 0.51 0.32
 貨物輸送量(万t/年) 0.5 0.8 0.3 0.2
廃線跡
 美深〜仁宇布21.2km
 美深から辺渓までは痕跡がほとんど見つけられなかったが、辺渓を過ぎると川沿いに橋梁がいくつも見られる。新しい路線らしく、そっけないコンクリート橋なのが残念である。仁宇布の手前5kmほどは、線路が残されて夏場は軌道自転車の営業を行っている。やはり線路が残っている方が見るのも楽しい。
2009.10 辺渓付近@ 2009.10 辺渓〜仁宇布間A
2009.10 辺渓〜仁宇布間A 2009.10 仁宇布駅跡B
未成区間
 仁宇布〜北見枝幸
 未成区間も路盤はほとんど残っているはずだが、国道からは見えにくいのか志美宇丹のあたりまでほとんど発見できなかった。志美宇丹〜歌登間は築堤が残っていて、登ると線路を敷くだけのような状態だった。  
2009.10 志美宇丹〜歌登間(未成区間)C
 歌登〜北見枝幸間には未成区間最大の見所、連続するスノーシェイドがあるはずだったが、撤去されて跡形もなく、塞がれたトンネルの入り口だけがあった。並行する国道の工事が進んでいるので、もう少しで何もなくなってしまうかもしれないと感じた。
2009.10 歌登〜北見枝幸間(未成区間)D 2009.10 歌登〜北見枝幸間(未成区間)D

美幸線