現在のスロベニアは、クロアチアなどと同じく、6世紀頃スラブ系民族が定住を始めたのが起源である。しかしクロアチアと異なり、独立することなくフランク王国、神聖ローマ帝国などの支配が続くことになる。 952年 スロヴェニア一帯がカランタニア公領と定められる (のちカルニオラなどの三公国に再編) 13世紀頃 三公国がハプスブルグ家領となる 1809年 フランス領イリュリア諸州となる 1815年 ウィーン会議、ハプスブルグ帝国下のイリュリア王国となる 1918年 ハプスブルグ帝国滅亡、セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国樹立 第1次世界大戦によってハプスブルグ帝国が解体され、ようやくセルビア人・クロアチア人との連合王国を形成してある程度の自治ができるようになる。そしてユーゴスラビア王国をへて、1991年に完全な独立を果たすこととなった。 |
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スロベニア・ゴレンスカ地方 | |
ブレッド | |
ブレッドは、スロベニアの北西部、ユリアンアルプスに囲まれた静かな湖畔の街である。真夜中に到着したのでその日は何も見えなかったが、夜が明けると最初にブレッド城が見えてきた。 ブレッド城は11世紀に創建され、16世紀に改築されて現在の姿になった。歴史的にはおそらく重要なものではないが、湖畔の断崖の上に建つというロケーションが素晴らしい。ホテルから見ると、ちょうど背後にスロベニア最高峰のトリグラフ山が見えた。 |
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2010.5 ブレッド城とトリグラフ山(左) | 2010.5 ブレッド湖とブレッド城 |
ブレッドの観光は、まず手漕ぎの小船に乗って聖母被昇天教会に向かう。街からは遠くて小さくしか見えなかったが、近づくと可愛くてとても絵になる教会である。はじまりは8〜9世紀であるが、17世紀に改築されて、100年以上前から絵ハガキの定番になるほどの観光名所だったらしい。桟橋から白い階段が続いていて、ここが一番美しく感じた。 島の滞在は30分ほどで、教会を見学して鐘楼のウィッシングベルを鳴らし、島のまわりを一周したらすぐに時が過ぎた。 |
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2010.5 聖母被昇天教会 | 2010.5 聖母被昇天教会 |
ブレッド城は、内部は博物館になっているが、特に印象に残るものは無かった。ここの一番の見所は湖の眺めで、湖の中央には聖母被昇天教会が見えて計算されたかのような美しさである。また、ここではお土産のワインを自分で詰めることができ、言われるがままに樽からワインを注いでコルク栓をし、蝋で封をしてあっという間にできあがった。 | |
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2010.5 ブレッド城 | 2010.5 ブレッド城より ブレッド湖と聖母被昇天教会 |
ハプスブルグ帝国 -カルニオラ